2021年01月20日 17時28分
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 脳科学者の茂木健一郎氏(58)が20日、ツイッターで改めて「鼻だしマスクの受験生」の問題について言及した。

 茂木氏は「今日のオピニオン」として「49歳の受験生が失格になったのはやむを得ないとして、その過程で結果として火に油を注ぐ結果になったのは残念だとお話しました。とりわけ、不正を通告した後別室への移動を促したことが、他の受験生に平穏な環境を維持する上では誤判断だったと思います」と失格までの過程に問題があったのではないかと、と私見を述べた。

 茂木氏は19日にもツイッターで「繰り返し畳み掛けるように注意されると、追い詰められたような気持ちになって非典型的な行動に出る方は年齢に関係なくいらっしゃると思います。試験官側は、複数回注意して効果がなかった時点で、受験番号を控えて後に事情を聞くなどの対応をとるべきだったと考えます」と指摘していた。

 この問題は16日に行われた大学試験共通テストで、受験生が鼻を出したままの状態でマスクをつけていたことで、再三注意を受け、別室での受験を促されたがこれを拒否したため、最終的に失格となった。

 試験官の対応にはおおむね賛同する意見が多かったが、茂木氏は「杓子定規のロボット試験監督による人権侵害」などと批判していた。