2021年1月7日 22時59分スポーツ報知 # スポーツ# ラグビー

 早大ラグビー部が大学日本一になった時の恒例、「荒ぶる」が見られないかもしれない。首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言再発令が決まった7日、日本ラグビー協会は大学選手権決勝の早大―天理大(11日、東京・国立競技場)に観客を入れて開催する方針を固めたことが明らかになった。政府はイベントの観客は最大5000人かつ収容50%以下と定めたが、販売済みのチケットは適用外との見解を示した。それを受けて先行抽選販売分約1万7000枚を有効とし入場可能にする。

 感染対策は入念に行われる。その一つ、飛沫防止の観点から協議されているのが早大が日本一になった時にのみ歌う第2部歌「荒ぶる」だ。11季ぶりに大学王座を奪還した昨季は、国立競技場のトラック部分で全部員、スタッフが肩を組んで輪になり熱唱。観客席の早大ファンも共に歌った。今回、問題視されているのは選手が歌うとファンも一緒に歌ってしまう可能性があること。今季はその事態を避ける意味も含め、試合前に校歌を流さない対応が取られている。

 選手には既に歌えない可能性も通達されている。この日の練習後、取材に応じたフランカー村田陣悟(1年)は「歌いたいですけど…(相良)監督からは天理に勝つことだけを考えようと言われている」と話した。

https://hochi.news/articles/20210107-OHT1T50258.html