こんなことでは「自己管理ができないだらしのないヤツ」とのそしりを免れないだろう。今年7月開幕の東京五輪バドミントン男子シングルスで金メダルが有力視される桃田賢斗(26)がタイ遠征に出発する3日、成田空港で受けた新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示して「タイ・オープン」への出場を断念。他の代表選手、スタッフ全員は陰性だったが、日本協会は現地への選手派遣を断念した。

 コロナ禍により長らく中断していた国際大会が年明けから本格的に再開。日本代表選手団はタイ・オープン2大会への出場を予定していた。この2大会にはアジア各国・地域の強豪も多く参加するだけに、複数の代表選手からは「久々の国際大会なので楽しみ」との声も聞かれたが、男子エースの軽率とも取れる行動は批判されてしかるべきである。

■股間強打の罰ゲーム

 何しろ、桃田は年末年始、テレビのバラエティー特番に出ずっぱりだったからだ。大晦日のお笑い番組にはサプライズゲストとして登場。他の出演者と同じポーズを取るゲームで失敗すると、機械で股間を強打されて悶絶するなど、芸人と一緒になってバカ騒ぎした。年が明けると、アスリートが芸能人と対決する番組に出演。さらに、トーク番組にもゲストとして招かれ、自らの恋愛観を披露した。ここに来て自身のユーチューブチャンネルまで開設するなど、最近の桃田はアスリートというよりもタレントと見紛うほどだ。

東京五輪のメダル獲りには大きな悪影響

感染経路などは明らかになっていないものの、桃田が番組収録に臨んだとみられる12月上旬は感染者が急増していた頃だ。

 長引くコロナ禍で医療体制は全国的に逼迫している。多くの医療従事者は年末年始も関係なく、それこそ不眠不休で患者の診察、治療に尽力している状況だ。

 もちろん、万全な対策を講じても感染が防げるわけではない。それがコロナの恐ろしいところとはいえ、国民の多くが少しでも感染リスクを減らすため、慎重に行動している昨今。ましてや桃田は東京五輪を控える身だ。複数の出演者、スタッフと接触する番組出演は、トップアスリートとしての自覚が欠如していると取られても仕方がない。

「桃田選手は良く言えば自由奔放ですが、世間知らずなのでしょう」と作家の麻生千晶氏がこう続ける。

「バドミントンの道を極め、世界ランキング1位にまで上り詰めた。東京五輪では金メダル候補と注目されていますが、その分、社会的責任も生じるはずです。日本国民の期待を背負い、憧れの的でもあるので、東京五輪を控えた今は精進する時期で、遊んでいる場合ではないと思います。桃田選手が出演した番組を拝見しておりませんが、バラエティー番組は視聴率を稼ぐため有名人を利用しているに過ぎず、アスリートが出演してプラスになることはありません。過去には違法賭博に手を出して資格停止処分を科されるなど、あの方の行状を見る限り、トップアスリートとしての自覚が足りず、大人になりきれていないという印象を受けます。バラエティー番組ではしゃぎすぎて本業に差し支えなければいいのですが」

 桃田本人だけならともかく、今回の遠征には女子シングルスの奥原希望(25)、女子ダブルスの福島由紀(27)、広田彩花(26)ら男女の各種目で世界トップレベルの選手も“連帯責任”を取らされ、貴重な国際大会への出場機会を奪われた。バドミントンは全種目での表彰台を狙っており、他の選手に及ぼす影響は計り知れない。



1/5(火) 11:10 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f67ce786336aa6bec022cc87fdc6e6307552286

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1 Egg ★ 2021/01/05(火) 14:02:47.19
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