昨年大みそかにフジテレビ系で午後6時から放送された格闘技イベント「RIZIN(ライジン)26」の中継番組は、第2部(午後8時〜同10時半)の平均世帯視聴率が7・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と健闘したことが2日、分かった。

前年の19年大みそかの同イベント中継は、第2部が5・2%だったため、今回は2ポイント超も数字がアップした結果となった。「NHK紅白歌合戦」裏番組時間帯の激しい戦いの中で、新時代のスター選手が続出している、格闘技熱の高まりを反映した。

今回のRIZINではメインで、堀口恭司が朝倉海を1回でKOし、劇的なリベンジ勝利をあげてRIZINバンタム級王者に返り咲き、大盛り上がり。このほか無敗のキック界“神童”那須川天心と強豪ムエタイ選手の試合や、ユーチューバーとしても約165万人の登録者数を誇る新世代のカリスマで、朝倉海の兄でもある朝倉未来がKO勝利した試合などが第2部で生中継された。五味隆典と皇治の、パンチのみ特別ルールの“殴り合い”マッチも話題を集めた。

また、那須川の試合では、近い将来の「頂上対決」が期待されている「K−1」の絶対的王者、武尊(たける)が観戦している様子も放送され、視聴者をひきつけた。このほか、第1部では格闘家でもある有名ユーチューバーのシバターが参戦し、注目を集めた。

コアな格闘技ファンに加え、圧倒的な実力で知られるも今回が膝手術からの復帰戦となる堀口、そしてユーチューブ界でも活躍する「朝倉兄弟」、テレビ出演も多い那須川ら、若者世代の支持を集める選手らが一般の視聴者も多く取り込んだことで、数字アップを達成したとみられる。

日刊スポーツ

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