1月22日からスタートする連続ドラマ『俺の家の話』(TBS系)。これが、TOKIOの長瀬智也(42)の俳優として最後の作品になる。

「長瀬は21年3月末でジャニーズ事務所を退所し、裏方に転身。もう俳優・長瀬の作品は『俺の家の話』が見納めになるといわれています。そのせいもあるんでしょうか、長瀬が主演した13年の『泣くな、はらちゃん』と04年の『彼女が死んじゃった』(どちらも日本テレビ系)が、動画配信サービス『Hulu』で12月24日に一斉配信、『TVer』でも12月24日から約10日おきに順次2話ずつ配信しています」(ドラマ・映画誌ライター=以下同)

俳優としての長瀬の評価は高く、これまで数多くの作品に出演してきた。

「ちなみに、『俺の家の話』は、プロレスラーの長瀬が、長年疎遠になっていた人間国宝の能楽師の父親の介護と遺産相続争いに巻き込まれるホームドラマです。すでに役作りで大幅にビルドアップした姿が話題となっていますね。長瀬は、これまでもちょっと考えられないような役を数多く演じてきています」


まず、13年の『泣くな、はらちゃん』だ。この作品で長瀬は「漫画の世界の住人・はらちゃん」を演じている。
赤のスタジャンとジーパン・スニーカー姿でギターを背負った、ピュアな心の持ち主。ヒロインの“越前さん”を演じたのは、麻生久美子(42)だった。

「日頃のストレスを、自作漫画のキャラクターに代弁させることでうっぷんを晴らしている女性・越前さんが、ふとしたことで漫画から飛び出してきたはらちゃんと出会い、成長し、恋をするんです。世間の汚い部分を知らない、どこまでも純粋な瞳は、長瀬にピッタリでした。実際、脚本担当の岡田惠和が、長瀬をイメージして書き下ろしたうえ、長瀬も積極的にキャラづくりにスタッフに意見したそうですよ」

全体的にどこかおとぎ話のような世界観で、ノスタルジックな雰囲気の作品だった『はらちゃん』だが。
その他、特筆すべき点としては、ブレイク前の菅田将暉(27)と賀来賢人(31)が出演していたことが挙げられる。

「主題歌の『リリック』も、作詞・作曲・編曲を長瀬が手掛けた名曲です。“何気ない言葉が胸の中に溶けてゆく。それが涙となりあふれるよ”“当たり前のことがどこか美しく見えた”という歌詞を長瀬が歌い上げると、本当にジーンとくる。商業的にも、10週以上オルコンにランクインするロングヒットしたTOKIOの代表曲になりました」


もう1つの配信作品『彼女が死んじゃった』は、は『ビジネスジャンプ』(集英社)連載の一色伸幸原作・おかざき真里作画の漫画作品が原作のドラマ。
長瀬は、昔は人気者の体操のお兄さんだったが、落ちぶれて場末のショーパブで働く青年・安西ハジメを演じていた。メインヒロインは長瀬の“彼女”の木村佳乃(44)ではなく、“彼女の妹”である深田恭子(38)だ。

「ある日、ハジメ意気投合した女性ゆかり(木村)と一夜を共にするんですが、数日後に彼女が自死したことをゆかりの妹・玲子と、ゆかりの“自称”婚約者の良夫(香川照之)に告げられ、3人で真相を探すべく湘南を旅するんです。サスペンスではなく、旅を通じて“生きるとは何か”そして“いかに生きるか”を探すヒューマンドラマです。序盤の鬱屈とした長瀬は、『はらちゃん』とは別の意味で切ないですね」

端役にNEWS・小山慶一郎(36)が出ていたり、陣内孝則(62)や戸田恵子(63)、西村まさひ彦(60)が出演するなど、俳優陣も豪華だ。
ちなみに、木村佳乃の少女時代を演じたのは、夏帆(29)だった。

「主題歌の『トランジスタG(グラマー)ガール』は、作詞・作曲が『クレイジーケンバンド』の横山剣(60)なこともあり、非常にハイテンション。夏の歌、という感じがしますね」


日テレと長瀬を語るうえで欠かせない代表作には、06年の『マイ・ボスマイ・ヒーロー』がある。
いまや国民的女優となった“ガッキー”こと新垣結衣(32)がヒロインの学園ドラマだったが、当時から人気は絶大だった。

「長瀬が演じるのは、短気でバカすぎて大事な取引を台無しにした、ヤクザの榊真喜男(通称:マッキー)です。27歳なのに身分を隠して18歳の高校3年生として、青春を謳歌するんですが、長瀬が非常にコワモテの顔とカッコいい声で“はにゃ?”とボケたり、やたらと叫んだり、コロコロと表情を変えたりと、長瀬の魅力がふんだんに詰まった作品となっています。素でも天然気味な長瀬ですが、このドラマでより“長瀬はおバカキャラ”というイメージが根付いた気がします」


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