2020年は激動の年となったジャニーズ事務所。中居正広(元SMAP)や手越祐也(元NEWS)、山下智久といったエース級に加え、事務所の功労者であるベテラン、少年隊の錦織一清と植草克秀など、年内に退所するタレントが続出。そしてこの10年ほど事務所の屋台骨となってきた人気グループ・嵐も年内いっぱいで活動休止となり、“ジャニーズ帝国”は転換期を迎えている。

「やはり昨年7月に亡くなった創業者でカリスマ的存在だったジャニー喜多川元社長の不在が大きく影響している。中居くんもことあるごとにジャニーさんのエピソードを語っていますが、すべての所属タレントに愛情を注いできたジャニーさんがいなくなった今、事務所にとどまる必然性がなくなったと考えるタレントが増えることはある程度やむを得ません。

 来年も、まず3月にはTOKIOの長瀬智也が退社するとすでに発表されています。長瀬もここ20年のジャニーズを支えてきた主軸の一人。女性ファンが多いジャニタレのなかで、骨のある長瀬は男性からも支持が高かった貴重な存在。TOKIOを担当してきた藤島ジュリー景子社長にとっても痛い退社なはずです」(スポーツ紙記者)

 さらに21年早々にも“ビックネーム”が解散するのではないかという情報が今、業界内で広まっている。

「KinKi Kidsです。これまでもたびたび解散の噂が出ていましたが、今度は可能性が高いとみられています。現在は第一線から退きましたが、いまだに事務所に強い影響力を持つメリー喜多川(藤島メリー泰子)名誉会長が、来年早い段階でKinKiが解散すると周囲に伝えているという話もあります。

 事務所の幹部候補生ともいわれ舞台の演出も手掛けている堂本光一は、事務所に残留する。一方、ジャニーズでは異端児の堂本剛は退所し、ソロとしてやっていくのではないかとみられています。もともと剛はアーティスト志向が強く、ジャニーズを脱退する可能性を示唆してきました。しかし“ジャニーさん愛”も強く、逝去の際には『宇宙一大好きだよ』という名言を発して話題になりました。しかしメリーさんとジュリーさんにそこまで愛着はなく、年明けの早い段階でKinKiの解散が発表されるのではないかと、注目されているわけです」(芸能事務所関係者)

対照的な光一と剛

 もっとも、KinKiとしての活動は止まっているわけではない。今月23日にはニューアルバム「O Album」が発売され、1月1〜3日には「KinKi Kids O正月コンサート2010」がネット配信される。

「光一が座長を務める舞台『Endless SHOCK Eternal』が2〜3月に上演されるなど、ソロでの仕事はありますが、KinKiとしての新たな仕事は年明け以降、冠番組の『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)を除けば、ほぼ白紙の状態。舞台の演出というフィールドを持ち、事務所から若手の育成を任されている光一とは対照的に、剛はジャニーズ内での自身、そしてKinKiの存在意義をいまいち感じられないということで、以前から退所の噂が絶えませんでした。

 また、剛はジャニタレのなかでも特にジャニーさんとの距離が近かったこともあり、昨年の逝去を受け、KinKi継続へのモチベーションやジャニーズへの帰属意識がますます薄まっているという声も聞かれます。事務所としては、もしKinKiの2人から解散の話が出たとしても、特段に“止める理由もない”というところでしょう。ただ、たとえ解散になっても、すぐに剛が退所という運びになるのかは、わかりません」(テレビ局関係者)

 ジャニーズの苦悩はまだまだ続きそうだ。
★ソース
https://biz-journal.jp/2020/12/post_199829.html