不倫により、日本水連から年内の活動停止処分を科された競泳日本代表の瀬戸大也(26)が、寒風吹きすさぶ中、ひっそりと練習を再開した。

 処分が解除されるまで日本代表の練習拠点であるJISS(国立スポーツ科学センター)内のプールは使用できないため、自ら練習場所を確保して精力的に泳ぎ込んでいるという。

 先週発売の「女性セブン」によれば、今月上旬に行われた日本選手権の慰労会にも参加するなど、不倫発覚時に問題視された夜遊びも解禁。酒が入った勢いもあって競泳仲間に来年の東京五輪での金メダル取りを宣言したそうだ。

 瀬戸は処分が解除される年明けから、来年4月3日開幕の東京五輪日本代表選考会を兼ねた日本選手権に向けて本格的な練習を再開する見込み。年明けの国内のレースに出場しなければ、日本選手権はぶっつけ本番での出場の可能性もあるが、瀬戸にとってはニンジンがぶら下がったレースになる。日本選手権は国内のレースでは異例の報奨金が用意されているからだ。

 日本水連は今年2月、日本選手権で世界新記録をマークした選手に300万円、日本新なら100万円の支給を決定。記録を更新しなくても各種目の上位3人には、1位から30万円、10万円、5万円が与えられる。

 瀬戸は昨年の世界選手権(韓国・光州)で優勝し、個人メドレー2種目(200、400メートル)は代表内定を得ており、新たにバタフライ2種目(100、200メートル)の出場権獲得をめざす。日本選手権は新型コロナウイルス感染予防のため、人数を制限して行う可能性があるとはいえ、仮に瀬戸の個人メドレーでのエントリーが可能なら、バタフライ2種目と合わせて4種目で計1200万円の世界新ボーナスを狙うチャンスとなる。

 19年世界選手権2冠の瀬戸は意外にも、短水路(25メートル)2種目(400メートル個人メドレー3分54秒81、200メートルバタフライ1分48秒24)で世界記録を保持しているものの、長水路(50メートル)では200メートルバタフライの1分52秒53で日本記録をマークしているのみだ。

 日本選手権はその長水路で行われるが、不倫騒動後、スポンサー企業から相次いで契約を解除された瀬戸にとって、新記録ボーナスは汚名返上以上にモチベーションアップにつながりそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3a48cc4f163e2d4a4b5c685b410f91f808e58351
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