お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが、週刊新潮に「日本大芸術学部に裏口入学した」と報じられ、名誉を傷つけられたなどとして、発行元の新潮社に3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であり、田中孝一裁判長は同社に440万円の支払いとウェブサイトからの記事削除を命じた。

 謝罪広告掲載の請求は退けた。

 訴状によると、同誌は2018年8月、「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」との見出しで記事を掲載。太田さんを大学受験に合格させる対価として、父親が800万円を支払ったなどと報じたほか、電車の中づり広告にも同様の見出しと太田さんの写真を掲載した。

 太田さん側は「記事は全て虚偽で自身の社会的評価を低下させた」と主張。中づり広告の写真使用についても、雑誌の売り上げを増やすため太田さんの顧客誘引力を利用しており、違法と訴えた。

 新潮社側は「記事は真実」などと争っていた。 

時事通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd303f6d3ecee329a0e623550c4680265bebb35d