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映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』の佐藤健と大友啓史監督の対談が20日、「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」で配信された。

前作『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』を撮るときから、剣心の過去のエピソードを「やらないわけにはいかないんだろうな」と覚悟していたという佐藤は、ついに完成した最終章について「当然たくさんの方に観ていただきたいし、この映画をヒットさせねばならぬという使命感も当然ありますが、正直それがなかったとしても、やっぱりこのクオリティーで、第1作の時からほとんど同じスタッフとチームでこの映画を完成させられたので、僕は満足しています」と自信。

『るろ剣』シリーズといえば、アクションシーンも大きな見どころで、大友監督は「今回は新田真剣佑という肉体的にセンスのある人に剣心が横綱相撲でぶつかっていく構造の中で、2人の感情のモーションとエモーションが最大限に合致した戦いが最後にある」とアピール。「(前作の)志々雄真実との戦いは時代を背負った戦いだったけど、今回は2人のプライベートの感情を背負った感情のぶつかり合いをアクションにどう反映させることができるか」が重要だったという。

そんなアクションシーンに挑んだ佐藤は「物理的に足が上がらなくなるんですよ。特に一対多数のシーンですね。新田真剣佑との一騎打ちも大変でしたけど、僕の場合はそこにたどり着くまでに300人くらい相手にしないといけないので(笑)。物理的に足が上がらなくなるという、なかなかない経験をさせていただき、大変光栄でございました」と笑いながら、その苦労を語った。

さらに、最終章を鑑賞した原作者の和月伸宏から「二作連続の強行軍、しかもどちらもハイカロリーな作品なのでがっつり疲れるかと思いきや、あっという間の四時間半。映画の世界にどっぷり心地よく浸ることが出来ました」と感想の手紙が寄せられると、佐藤も「『The Final』は原作と違う、オリジナルストーリーになっているんですよ。そういう意味で、原作者の和月先生の感想というのは結構気にしていて心配でしたが、映画を観て喜んでくださったのなら、すごく嬉しいし報われた気持ちになります」と安堵した様子。

もともとは今年の夏に公開されるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で延期。大友監督は「コロナ禍で当初の公開予定日から変わってしまって、作業も苦戦の連続だったんですが、より作品をレベルアップさせるべく、その3、4か月で仕上げに取り組んできましたし、手応えとしても当初より映像面や音楽面、いろいろな部分でかなりレベルが上がったと思っています」と明かした。(編集部・中山雄一朗)

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『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』特報2
https://youtu.be/etXgzXHRmF8