3場所連続休場から再起を目指す大相撲の横綱白鵬(35)=宮城野=が18日、東京・両国国技館内の相撲教習所で合同稽古に参加し、幕内阿武咲(阿武松)と三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)を行い14戦全勝と圧倒した。先場所優勝した大関貴景勝(常盤山)のぶつかり稽古に胸を出し、約3分、転がすなど、上々の初日となった。

 「自分なりに体を作って、まあいい汗かいた。(動きは)まあ、まずまずじゃない?最後はちょっと温まって、良くなってきた」と充実の口ぶり。

 11月場所前の合同稽古も参加したが、焦りもあり、無理をしたことが結局、休場につながった。同場所後の横綱審議委員会(横審)では横綱鶴竜(陸奥)とともに史上初の「注意」決議が下され、来年初場所(1月10日初日、両国国技館)で進退を懸けて出場することを求められた。

 史上最多44度の優勝を誇る横綱は厳しい立場の中、慎重に段階を踏んでいく。「今回は、後半も出てくるので、多くのタイプと稽古したい。(右膝は)前回(の合同稽古)と比べたらだいぶいい」と、気持ちを高めた。

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