プロ野はソフトバンクの4年連続の日本一で、今季の全日程を終了した。
コロナ禍で開幕が約3カ月遅れ、143試合から120試合に削減された異例のシーズン。最後まで満員の観客を入れての試合は実施できず、各球団とも苦しい経営を強いられた。

ロッテの河合克美オーナー代行兼球団社長は、今季の球団収支について「数十億円単位の赤字になる見通し」と述べ、今後は価格変動制チケットやリモート応援など新たなビジネスに活路を見いだす考えを明かした。

ロッテは2018年、初めて黒字となり、19年も黒字化に成功。観客動員が好調だったことが主な要因だった。
コロナ禍の今季は無観客で開幕。観客の受け入れは7月10日から上限5千人、9月19日からは「会場収容数の50%まで」に緩和された。

だが、今季のロッテの観客動員数は38万9995人と、166万5891人だった昨季と比べ、7割以上も減少。チケット収入だけではなく、観客減に伴う球場での飲食やグッズ収入も大幅に減った。

河合オーナー代行は「スポーツイベントは、多くの観客を動員して成り立つビジネス。試合数が少なく、
無観客や上限付きは(経営に)ダイレクトに響く。当然のことながら、うちだけではなく、全球団とも経営が成り立たない」とこぼす。

来季以降、コロナ禍が収束する見通しは現時点では立っていない。来季も観客数の上限が設けられる可能性もある。
河合オーナー代行は「おそらく観客動員数150万人が(黒字か赤字かの)限界点。(来季も)相当、厳しい(経営)状況が続くだろう」と見通す。

一方、厳しい中で新たなビジネスにチャレンジし、一定の成果も上げている。例えば、今季から新たに導入したダイナミックプライシング(価格変動制)でのチケット販売。
試合日程や席種、天候、過去の実績などのさまざまなデータに基づいて需要を予測し、購入するタイミングでチケット価格が変動する仕組みだ。

今季は一部の試合で試験的に導入する予定だったが、観客上限が設けられたことで全試合で実施。例年よりもチケット単価が上がったという。
また、球場に行かずに自宅のテレビやインターネット中継などを通じて応援する「リモート応援チケット」を1枚2千円で販売。観戦証明書やピンバッチなどのグッズ付きで、約3万人が利用した。

河合オーナー代行は「新しいビジネスチャンスの可能性が広がった。球場に来るだけではなく、色々な形での楽しみ方をビジネスにどう結び付けるかが今後の課題だ」と語る。
生き残りをかけて、球界も入場料収入に頼らない「アフターコロナ時代」に対応したビジネスモデルの構築を早急に進めなければならない。(運動部 神田さやか)

12/15(火) 20:00配信 産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/144235d5ed2a52b0a827d2001058a24c5bfcc974

【プロ野球】巨人>今年の赤字は50億円は下らないのではないか?大半の球団が数十億円規模の損失... [Egg★]
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