「芸能界で…私だけかも」中島史恵が振り返る30年前のスカウトシーン…長野から通うエアロビ講師に訪れた転機
12/16(水) 5:05 中日スポーツ
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５２歳で写真集＆ＤＶＤを同時発売する中島史恵＝東京・内幸町で
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◇写真集「#52」とDVD「fumie52」18日発売

　125歳でも写真集を出したい―。18日に写真集「#52」(税込み3850円)とDVD「fumie52」(同4180円)を発売するタレントの中島史恵(52)。約10年の沈黙を破って49歳から毎年、写真集やDVDをリリースするのは、半世紀かけて自身の体で実証した「美と健康」の秘密を伝えたいからだという。コロナ禍の今こそヨガで心と体のバランスを整える時と、数々のメソッドと格言を披露してくれた。

　「スポーツウエアにリュックサックで渋谷109の前を歩いていて、芸能事務所にスカウトされたなんて、私だけかもしれませんね。しかも、その格好だからこそ良かったなんて言われたのも」

　中島が長野の短大を出て、地元の農協系金融機関に勤め始めたばかりのことだった。

　最新ファッションのメッカの前でそんな格好でいたのにはわけがある。すぐ近くのフィットネスジムでエアロビクスダンス(エアロビ)のインストラクターとしてクラスを持っていた。わざわざ長野から教えに来て、帰りの時間を気にしながら駅へ急いでいた。スカウトが言った。「うちで美と健康をテーマにしたグループを作る。そのメンバーになってくれないか?」。求めていたものが目の前に現れた瞬間だった。農協を辞め、親を説得し、芸能事務所入り。1994年にデビューを飾ったのが「シェイプUPガールズ」だった。

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　長野県須坂市のリンゴ農家で、2人の兄の下に生まれた中島。「ともかく体を動かすのが好きで小中高とバスケ一筋。実業団に誘われるほどだった」が、すでに心は別にあった。映画「フラッシュダンス」で、レオタードを着て激しく踊るエアロビに魅せられた。「必死に調べて、隣の長野市にスタジオを発見。すぐに申し込みました」。短大でインストラクターの資格を取得。就職先に農協を選んだのも、「スタジオに近く、定時に終わるから」と、すべてエアロビのためだった。

　地方の女の子とあって芸能界に憧れた。「でも当時のアイドルは聖子ちゃんとか明菜ちゃんとか背が低くてカワイイ子ばかり。私は自分の背の高さをうらみました」。その思いもエアロビにぶつけていた。1億総健康時代が、運命を動かした。

　グループの活動は数年で自然解消。エアロビもメインの仕事とはならず悩む中島は、リポーターで体験したヨガに「これだ!」と思った。体だけではダメ、心も整えなければ…。こうして中島の空白期間は、ヨガの探求に費やされる。その間に得た生涯の伴侶はイタリアンのシェフ。「ずっと『食事と運動と睡眠が重要』と言い続けてきた。シェフと結婚して食、エアロビで運動、そしてヨガで心を静める睡眠。人生半世紀で、やってきたすべてが結び付いた」

　それが49歳。だから写真集、DVDを毎年出す。「美と健康を追求した結果が今の自分。それを伝えるには私の体を見てもらうのが一番。『運』を『動』かすように私は『運動』してきた。それが運気を上げる秘訣(ひけつ)です」。自身のスタジオで広めた「空中ヨガ」のおかげで「身長が8ミリ伸びた」という。理論上の寿命といわれる125歳まで生きたいともいう中島。「そして写真集を出して、お見せしたい」。中島なら、本当にやりかねない。

　◆中島史恵(なかじま・ふみえ)　1968(昭和43)年6月14日生まれ、長野県須坂市出身。長野県立短期大学家政学部卒業。身長170センチ、B88・W60・H89センチ。94年「シェイプUPガールズ・オーディション」グランプリ受賞で芸能界入り。

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