サッカーJ2のザスパクサツ群馬を運営するザスパ(前橋市、奈良知彦社長)は10日、前橋市内で記者会見し、群馬県のベイシアグループのカインズ(埼玉県本庄市、高家正行社長)がザスパに出資し、経営参加すると発表した。ザスパはカインズと経営ノウハウを共有し、経営基盤の強化を図る。

◎事業収入増図りJ1昇格狙う

 ザスパが第三者割当増資を実施し、カインズが先月末までに、保有比率5.6%となる2300株を取得した。同率を保有する筆頭株主4社に加わる。ベイシアグループ全体では約8%の比率となった。カインズは出資理由について「群馬の誇りを共に創る」とスローガンで表現した。

 ザスパは経営サポートを受けるため、4月にカインズから取締役を選任した。10月には営業やマーケティングのノウハウを共有するため、営業の責任者となる営業戦略部長のポストを新設し、カインズから派遣を受けた。ファンの拡大やチーム力強化、地域貢献ブランドとしての共同発信などを目標に掲げた。

 ザスパは2026年までに事業収入を15億円、J1参入プレーオフの圏内となるJ2の6位以内を目指すとするクラブビジョンを2月に発表。26年以降はカインズの支援を受けながら、事業収入を20億円以上に拡大し、J1自動昇格圏となるJ2の2位以内を目指すとしている。

 ベイシアグループはザスパがJリーグに参入した05年から、ユニホームのスポンサーとして支援してきた。高家社長は「群馬県はカインズ創業の地。地域の課題を解決したい」とし、奈良社長は「ザスパを通して群馬に貢献したいという思いが一つになった」と話した。

12/11(金) 19:01 上毛新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/d770c0d14f919b3233283c7cac98a618358e89b2

写真
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20201211-00010002-jomo-000-1-view.jpg