近藤真彦(56)の不倫がさまざまな波紋を広げている。

 近藤の妻が激怒。離婚の話も取り沙汰されているが、別な視点から見えてくるものもある。まずは不倫の決め手となった沖縄旅行。ゴルフを兼ねていたとはいえ、同伴の男性諸氏は、不倫をカムフラージュするためだったとの見方が妥当だろう。それだけに「絶対、バレない」という自信が近藤の油断につながった。

 芸能人のデートにカムフラージュを付けるケースは昔からよくあったが、時にはもろ刃の剣になることもある。

 近藤の同伴者はタニマチ的な存在だとみられる。事務所とは関係ない極めて個人的な付き合いのある人物。タニマチ的な人を取材した経験から私なりに分析してみた。

 芸能人と個人的な付き合いを持つことは優越感を満足させるもの。初めて芸能人と飲んだだけでも自慢げに話す人がいるが、タニマチはその集大成的な存在だ。ましてや誰も知らない秘密を知っていればこれ以上の優越感はなく、誰かに話したくなるのが心理だ。

 真っ先に話すのが家族や親友。「内緒の話」は漏れやすく、また誰かに話す。やがて伝言ゲームのように伝わりメディアの網にも引っかかる。そんな推測も成り立つ。

 似たようなケースがあった。“たのきんトリオ”で近藤と人気を二分した田原俊彦(59)が人気絶頂の頃だった。箱根のホテルで女子大生と密会という記事を報じた。当時、ジャニーズファンから伝言のように伝わった話からたどりついたのが田原と女子大生の話だった。「ファンのひとりが田原さんに誘われている」という話だった。話はさらに具体的になり「いつ、どこで会う」まで聞けた。

 取材に行くまで「本当?」と正直、半信半疑だったが、話は情報通りだった。女子大生は小田原まで一人で行き、カムフラージュ役と思われる面々が車で迎えに来た。名前などは伏せるが業界関係者だった。田原は仕事で遅れて合流。一夜を共にした。

 この取材を通して見えてきたのがファン心理だった。情報提供の表向きの理由は「田原君は遊びでしょう。彼女が可哀想だったから」と言っていたが、本音は違う。

 現在のようにSNSなどない時代でもファン同士は電話などで情報交換。密度の濃い情報が飛び交う。特に「女性」の話には敏感だ。情報を得たところでファンは微妙な変化をもたらす。女性に対する嫉妬心である。ファンのひとりからこんな話を聞いた。

「ジャニーズの場合、熱愛が発覚すると事務所が別れさせるという話がある。週刊誌が記事にすれば別れてくれる」

 別れさせるためにあえて情報を提供する。ジャニーズファンの多くは疑似恋愛をしている。特定の恋人らしき存在は許さない。実際、熱愛発覚後、別れたケースも少なくない。

 ファンを大切にするゆえ、恋愛は最大の裏切り行為だ。人気にも影響する。今は結婚にも寛大になったとはいえジャニーズに所属している近藤は56歳になった今もアイドル枠。

 ジャニーズを早々に退所。のびのびと活動している田原が生き生きとして見える。

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