12/6(日) 7:05配信
NEWS ポストセブン

降板騒動に揺れる小林麻耶

 小林麻耶(41才)が注目の的となっている。朝の情報番組を降板したかと思えば、その経緯をYouTubeでにこやかに語り、その様子が話題に……。彼女はいったいどこへ向かうのか、放送作家の山田美保子さんが分析します。

【写真】黒の和服を着た小林麻耶

 * * *『恋のから騒ぎ』出演からTBS女子アナ内定まで、ブレないキャラ
「小林麻耶チャン、大丈夫かな?」

 この10日余り、どれだけ多くのタレントさんから、このように聞かれたことでしょうか。その顔は、心配で心配でならない……というものばかりで、決して興味の対象としてはいないものだと見受けられました。さらに、「かける言葉が見つからない」と。「大丈夫?」でもなければ「頑張って」でもないというのです。

 かく言う私も今回、麻耶チャンについて書くか否か本当に悩みました。実は麻耶チャンにごく近い何人かのかたと「どうしたものか」とメールや電話でやりとりもしましたが、残念ながら答えには至りませんでした。そうした会話に私が加わっていたワケは、彼女が初めてテレビ出演した『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)で私が構成者のひとりに名を連ねていたからにほかなりません。

 最終オーディションの日のことは、いまでも鮮明に覚えています。明石家さんまサン(65才)も出席し、丸一日かけて100人ほどの“未来の恋からガールズ”と対面する日。麻耶チャンは一緒に受けていたと思われるお友達と隣り合わせで座っていました。

 麻耶チャンは、女性政治家が着るようなパステルカラーのスーツに身を包んでいたせいか、年齢よりもずっと老けて見えました。なのに「年よりも若く見られるのが悩み」と。さんまサンに「年相応に見えるで」と一蹴されると、大きな目をさらに大きく見開いて、「エ〜〜〜!」と高音で叫び、同時に大げさにのけぞった麻耶チャンは「合格」でした。

 果たして年度が替わり8期生(2001年度)として出演することとなった麻耶チャンは、前列の最上手(向かって、いちばん右側)が定位置となり、ほぼ皆勤賞で出演してくれました。

名場面として、その後も何度か日テレでリプレーされたのは、ぶりっ子が過ぎる麻耶チャンに怒ったゲストの泉谷しげるサン(72才)が座っていたハイスツールを掴み、麻耶チャンに向けて投げる寸前までいったシーン(もちろん、泉谷サンはオーバーに演じてくださっただけですが)。

 一方、さんまサンは、何度「か〜わ〜い〜い〜」と言い、メロメロになったことでしょうか。もちろん、それも番組上のことですが、一般人の“恋からガールズ”には気になることであるようでした。われわれスタッフが見ていないところでは、いろいろあったのかもしれませんが、麻耶チャンはキャラを守りながら出演し続けてくれたのです。

 その途中に出たのがTBSのアナウンス試験の内定でした。当時、採用担当アナだった小島慶子サン(48才)が「から騒ぎ」を見てくれていて、「あんな子に来てほしいと思った」と、小島サン本人から聞いたことがあります。

 想い出話が止まりません(汗)。その翌年、「から騒ぎ」の前列センターに座り、これと言った恋愛エピソードもそうはない中、やはり1年間、頑張ってくれたのが小林麻央さん(享年34)でした。

 姉と妹のキャラは真逆ではないかと思われることばかりでしたが、本当に仲よしで、特に麻耶チャンは麻央さんのことが大好きだった。「クリスマス、彼氏といるより妹や家族と過ごすのが好き」と言う麻耶チャンに、さんまサンならずとも「ホンマかぁ?」と言いたくなったものですが、その後の姉妹の歩みを近くで見ていたら、それは真実でした。

 だからこそ、麻央さんが病に倒れ、当初はそのことがマスコミには伏せられていたとき、麻耶チャンは仕事場では変わらぬ笑顔で、しかし、それ以外の時間をすべて麻央さんに捧げていたのです。そんな麻耶チャンが、『バイキング』(フジテレビ系)の本番中に倒れたときも、当初は“その理由”がわかりませんでした。このあたりからは、皆さんのご記憶にもあるかと思います。麻耶チャンは麻央さんに心配をかけないようにキチンと仕事をこなしながらも、命がけで麻央さんに尽くしていたのです。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/8b3bb2ffb9960e29b373ad74df353da78176d255

>>2続く