演歌歌手・小金沢昇司容疑者(62)が28日に酒気帯び運転の疑いで逮捕されたニュースは29日午前から一斉に報じられたが、今年も残念ながら芸能人逮捕のニュースがたびたび世間を騒がせている。あす12月1日には大麻取締法違反の罪で起訴された伊勢谷友介被告の初公判もある。逮捕イコール有罪ではないものの、知名度ある芸能人の逮捕はファンはもちろんのこと関係各方面に多大な影響を与える。不本意にも今年の芸能ニュースを賑わせてしまったおもな事件を振り返ってみたい。

槇原敬之、伊勢谷友介被告…薬物事件続く芸能界
 まず2月に衝撃を走らせたのがシンガーソングライター・槇原敬之(51)。1999年8月に覚醒剤取締法違反(所持)で逮捕されて以来21年ぶり、覚醒剤所持による2度目の逮捕だった。言うまでもなく槇原は「どんなときも。」はじめ数々の名曲、「世界に一つだけの花」など提供する楽曲も名曲ぞろいという才能にあふれるアーティストで、今年デビュー30周年ツアーなどを楽しみにしていたファンにとってショックの大きな出来事だった。3月4日、覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪で起訴、公判で起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑。8月3日、懲役2年執行猶予3年の判決を受けた。槇原側は控訴せず、当面の活動休止を表明。公式サイトで槇原はファンと関係者に向け陳謝し、「本日の裁判の結果を真摯に受け止め、当面の間、今後に予定しておりました活動を休止させていただきたいと思います。その間は、常に罪を償う思いを持ち、今後、皆様のご信頼を一日でも早く取り戻せるよう、日々懸命に努力をする所存でございます」と反省の弁をつづった。

 そして9月9日には、俳優・伊勢谷友介被告(44)が大麻取締法違反の疑いで逮捕。伊勢谷被告は所持していた大麻について自分が吸うために持っていたと容疑を認めた。同月30日に警視庁東京湾岸署から保釈されたが、それにあわせ本人が直筆コメントを発表。「私は無責任極まりない甘さで、自分をそして自分と一緒に活動してくれている方々を、さらに世間の皆様を裏切ってしまったことを今、留置場にいて、身体拘束を受けるなかで、噛み締めています。すべては私自身の奢り、未熟さや愚かさ、役者、及び経営者としての責任感の欠如により引き起こした事態です」と述べた。しかしながら、自身の大麻所持については認めても入手ルートについては黙秘を貫いているともいわれる。伊勢谷被告もまた才能豊か、名実ともに一流の俳優だけに芸能界、ファンに走らせた衝撃は大きかった。釈放後は出演映画の関係者はじめ今回の件で迷惑をかけた各方面へ謝罪にまわったという。12月1日には初公判が開かれる。そこで明かされる真実はあるのか。裁判の行方が復帰の行方にも影響を与えそうだ。

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芸能界も簡単には復帰できなくなりつつあるか
 芸能人にはそれぞれ何があっても応援したいと復帰を切望するファンがいて、それが本人の更生の大きな力にもなるが、近年はそう簡単には復帰できなくなっているという。

 「誰にでも過ちはあり、やり直す機会はもちろん与えられるべきですが、どう禊を見せて復帰するかは難しいところです。ネット時代になってコンプライアンスは厳しくなる一方で、タイミングを焦れば『なぜこんな早く復帰させるのか』などと炎上しかねません。タレントを使う側にとって一番怖いのがそういった世論で、スポンサーも敏感です。有罪判決などで一度悪いイメージが付いてしまうと、リスクを承知であえてその人を使うだけの理由がない限り、代役などの手段で他のタレントなりに話を振ってしまうほうが安全策、という判断になりがちです」と指摘するのは、民放放送局の40代男性プロデューサー。

 今年も残すところあと1ヵ月。芸能界もコロナ禍に揺れた1年となったが、平穏な年越しができるよう祈りたい。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bb3dfb083a040067b6a7f0e405089851c5bcb58
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