1点リードで迎えた第4Q終盤、立命大はパスが通ればTDが決まっていた局面でインターセプトを許し、ダメ押しを逃した。そして試合終了直前、悪夢の逆転FG。主将のRB立川玄明(ひろあき、4年)=大産大付=は「甲子園ボウルまであと1ヤードでした。今年は勝つ気だったんです。泣く予定はなかったけど、仲間の顔を見たら泣けました」と、大粒の涙を流した。

第1Q10分に堂々のランで先制TD。自らプレーでチームの士気を高めたが、宿敵・関学大にあと一歩及ばなかった。1年時から試合出場を続けたものの、4年間で1度も甲子園ボウルを経験できず学生生活を終える立川は、最後の円陣で仲間に向けて「本当にありがとう」と頭を下げた。古橋由一郎監督(55)は「オフェンスがしぶとくいってくれて、4年生がよくやってくれた。感謝したい」と言葉を詰まらせた。

2020年11月29日 7時0分スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20201128-OHT1T50300.html