『バイプレイヤーズ』映画化 遠藤憲一「漣さんも笑ってくれているんじゃないかな」
11/27(金) 5:00 サンケイスポーツ
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名脇役の盟友、大杉さん念願の映画化で気合が入る“元祖バイプレイヤーズ”のメンバー(マンハッタンピープル提供)
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 名脇役が本人役を演じて話題のテレビ東京系ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズの劇場版が来春公開されることが26日、分かった。シリーズからは田口トモロヲ(62)、松重豊(57)、光石研(59)、遠藤憲一(59)が出演。映画化は2018年、ドラマ出演中に死去した大杉漣さん(享年66)の念願でもあり、今回は新加入の濱田岳(32)ら総勢100人の名脇役が集結。壮大なスケールでドタバタ劇を繰り広げる。

 2017、18年にテレ東系連ドラとして放送され、名脇役の田口、松重、光石、遠藤、寺島進(57)、大杉さんの6人でスタートした「バイプレイヤーズ」。

 松重は総勢100人のキャスト陣に「登場人物が多いので責任が100分の1へ。たとえ1%でも全力投球、それがバイプレイヤーという気概で乗り切りました」と充実の表情。田口は「空前のミラクルキャスティング。逆にコロナ禍でみんなスケジュールが空いていたから実現した?」とおどけて笑わせた。

 劇場版は「バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜」(松居大悟監督)。連ドラ同様、出演者は全員本人役で、犬が主役の映画製作をめぐり100人の名脇役たちがてんやわんやのトラブルに巻き込まれる物語だ。

 今回は田口、松重、光石、遠藤の4人に加え、映画監督に扮する濱田岳や柄本時生(31)ら新加入37人を発表。計41人が出演してきたドラマ、映画、舞台の総タイトル数は8000本以上にのぼる。名脇役に仲間入りした濱田は「素直にうれしかった」と喜び、柄本は撮影現場を「色々な笑い話ができました。最高です」と楽しんだ。

 一方、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞し、脇役とは程遠い寺島しのぶ(47)は「世間が見ている寺島しのぶはこんな感じなんだーと逆に教えていただきました」とおちゃめに打ち明けた。

 18年、ドラマ放送中に大杉さんが急性心不全で急逝。撮影後、松重らと飲酒しながら楽しい時間を過ごした後、体調が急変。最期は共演者らに看取られて息を引き取った。浅野敦也プロデューサーは「大杉さんはいつも私に『いつかバイプレイヤーズを映画にしたいね』とおっしゃっていました」と明かした。

 大杉さんの念願がかない、光石は「漣さん、バイプレを愛していたから…」としみじみ。遠藤も「漣さんのいないバイプレはどうなっちゃうのかと思いましたが、すごい人数の俳優さんがワイワイガヤガヤ楽しんで参加して、漣さんも笑ってくれているんじゃないかな」と思いをはせた。

★来年1月ドラマ第3弾スタート

 映画化とともに連ドラ第3弾の放送も決定。来年1月スタートの「バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜」(金曜深夜0・12)で、今回発表のキャスト陣が出演する。17年に放送された第1弾の副題は「〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」。18年の第2弾は「〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」だった。

(おわり)