近藤真彦の不倫関連報道が世間を騒がせている。11月12日発売の『週刊文春』で“略奪5年不倫”を報じられ、16日深夜にはジャニーズ事務所が近藤の無期限活動自粛を発表した。近藤は「この度の件では、家族、関係者の方々、なにより応援してくださっているファンの皆様を裏切ることになり、大変申し訳なく思っております。相手の女性にもご迷惑をお掛け致しました」と謝罪コメントを発表している。

テレビのワイドショーでもこの件は大きく取り扱われ、ネットニュースでも連日、報道が続いている。今後、この問題はどうなっていくのか。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)で芸能マスコミの歴史も詳細に分析している芸能研究家の岡野誠氏が話す。

「過去の不倫発覚芸能人の例を振り返ると、マッチは記者会見したほうがいいと思います。時間が経てば忘れると考える人もいるかもしれませんが、世間は意外と覚えている。それどころか、このまま時が過ぎていけば、今のイメージが定着してしまう。会見はそれを払拭するチャンスでもあるし、芸能レポーターから厳しい質問をたくさん浴びると、中には『そこまで聞かなくてもいいんじゃないか』と同情する人も出てくる。一時的には集中砲火を浴びても、長い目で見れば得するはずです」

 昨年5月、複数の女性ファンとの“4WD不倫”を『週刊文春』に報じられた原田龍二は、報道直後に会見を開いた。開始前にマネージャーが「質問が出尽くすまで対応します」と宣言し、「車内で行為に及ぶことが好きなのか」「実際に肉体関係を持ったのは何人か」「性欲が強い?」などの際どい問いかけにも逃げずに回答。約50分に及んだ会見では、思わず吹き出してしまうレポーターもいた。不倫報道直後には番組の差し替えなどもあったが、その後、原田へのテレビ出演のオファーは途切れず、CM出演も継続された。

「本人のキャラクターもありますが、ダンマリを決め込んでいたら、現在のような活躍はなかった。一斉に全社を集めて会見し、タブーなしの時間無制限で質問を受けると、世間もさすがにその話題に飽きていく。数日もすれば、バッシング記事は減っていき、非難の声も徐々に収まっていく。

 不倫ではないですが、吉本興業の闇営業問題もそうでした。発覚から会見までの間は連日報道され、吉本への不信感が募っていった。しかし、岡本昭彦社長が会見を開いたことで、騒ぎは収束していった。会見直後は“グダグダ会見”などと批判されましたが、今ではそんな記事はほとんど出ない。会見の内容以上に、表に出てきて疑問に答えること自体に大きな価値がある」(岡野氏)

 近年、不倫報道の対応として一社独占での謝罪や特定の番組での復帰なども見受けられる。矢口真里は2013年5月に『女性セブン』『週刊女性』に“間男不倫”を報道され、翌月にレギュラー番組を降板し、活動休止を選択。1年4か月後の2014年10月に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演して不倫を謝罪し、復帰した。

 2016年1月、ベッキーはゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫を『週刊文春』にスクープされ、発売前日に会見を開いた。しかし、質問を受け付けず、一方的にメッセージを述べるだけで、火に油を注ぐ形となった。4月下旬に『週刊文春』との手紙のやり取りが同誌に掲載され、5月13日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で一連の騒動を謝罪したが、改めて会見は行わなかった。今年6月、“多目的トイレ不倫”を報じられたアンジャッシュの渡部健は『週刊文春』の独占インタビューに答えたが、会見は開いていない。

「日本人は横並びの意識が強い。特定の番組で謝罪をすると、『なぜウチでやらなかったんだ!』と他のメディア関係者の嫉妬や怒りを買う。それがまた憶測などを呼んで、週刊誌やネットの記事になって広がっていく。また、1社独占だと、視聴者に『自分に都合のいい媒体を選んだんじゃないか』という先入観を抱かせてしまう。報道後、できるだけ早く会見を開いたほうがタレントにとってはプラスになると思います」(岡野氏)

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c5250ae5304532a916c95328e15bdbdfccd4393f