◇14日 F1第14戦トルコGP予選(イスタンブールパークサーキット)

 F1第14戦トルコGPは14日、イスタンブールパークサーキットで予選が行われ、レーシングポイントのランス・ストロール(22)=カナダ=が参戦4年目でうれしい初ポールポジションを獲得した。チームメートのセルジオ・ペレス(メキシコ)も3番手につけた。雨の影響でドライバー泣かせのウエットコンディションとなり、思わぬ伏兵が予選を制した。メルセデス以外のマシンが予選トップとなるのは今季初。

 「衝撃的だよ。ポールを取れるなんて最高。F1人生で最も大きな出来事だ」。ストロールはファッションブランドの「トミーヒルフィガー」「マイケルコース」の大株主で総資産2500億円以上といわれる大富豪の父を持ち、F1に参戦する前は私費で世界のF1サーキットを貸し切り、プライベートテストをさせたほど。それでも実力は高く、ウィリアムズに在籍した1年目の2017年アゼルバイジャンGP、今季のイタリアGPで3位表彰台を獲得した。

 F1参戦300戦目となるレッドブルに所属するマックス・フェルスタッペン(オランダ)がホンダ勢最上位の2番手だった。同僚のアレクサンダー・アルボン(タイ)も4番手と健闘した。

 史上2人目の7回目のタイトルに王手をかけているメルセデスのルイス・ハミルトン(35)=英国=はまさかの失速で6番手。チームメートのバルテリ・ボッタス(フィンランド)は9番手だった。

 ポイントリーダーのハミルトンと2位のボッタスとは85点差。決勝終了後に78点以上の差がついていれば、残り3戦を残してハミルトンのチャンピオンが決まる。ボッタスが優勝してファステストラップも記録した場合はタイトル決定は次戦に持ち越しとなる。

 チャンピオンになれば、4年連続7回目となり、ミハエル・シューマッハー(ドイツ)の最多獲得記録に並ぶ。

 フェラーリとマクラーレンがQ2で各2台とも脱落。他のホンダ勢はアルファタウリのピエール・ガスリー(フランス)がQ2敗退で15番手。ダニール・クビアト(ロシア)はQ1敗退で17番手だった。

 Q1(予選第1ラウンド)では途中で雨脚が強くなるなどして2度、赤旗中断となった。大会審査委員会は黄旗提示区間で減速したかどうかをセッション後に精査するとしており、決勝グリッド順に変動がある可能性がある。

 トルコGPの開催は2011年以来、9年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大の影響でグランプリの中止が相次ぎ、代替グランプリとして復活した。

中日スポーツ
11/14(土) 23:04
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