Ableton、「Live 11」を発表…… 『コンピング』やランダマイズ機能を搭載、さらにクリエイティブなDAWへと進化 - ICON
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by ICON / 2020.11.10 18:40

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AbletonがLiveの次期バージョン、「Live 11」を発表。世界中のクリエイターが愛用するDAWが、間もなく大きな進化を遂げます。

2021年上旬リリース予定の「Live 11」は、多くのユーザーが待ち望んでいたLiveの新しいバージョン。Live 10のリリースから実に約3年ぶりのメジャー・バージョン・アップとなります。Abletonは「Live 11」の発表に合わせて、本日から現行のLive 10を20%OFFで販売するプロモーションを実施(すべてのエディションが対象)。このプロモーションは「Live 11」がリリースされるまで実施され、プロモーション期間中にLive 10を購入した人は、「Live 11」に無料でアップグレードすることができます。

それでは「Live 11」の新機能について、ひとつひとつ見ていくことにしましょう。多くの新機能が盛り込まれた「Live 11」にあって、今回の目玉と言えるのが『コンピング』です。『コンピング』は、複数のテイク(録音)の中から良い部分だけを組み合わせて、理想的なトラックを作ることができる編集機能。他のDAWには既に実装されている機能ですが、ついにLiveでも『コンピング』が利用できるようになりました(ちなみに『コンピング』という呼び方は、コンポジット=“合成”を由来としています)。『コンピング』はボーカルや生楽器の編集時に特に威力を発揮し、もちろんテイクをつなぎ合わせた部分をフェード処理することも可能。Liveの『コンピング』は、オーディオ・トラックだけでなく、MIDIトラックで利用できるというのもポイントです。

そして「Live 11」では、昨今のトレンド・テクノロジーのひとつであるMPE(MIDI Polyphonic Expression)にも正式に対応。これにより、ROLI Seaboardに代表されるMPEデバイスの演奏を、シンプルにレコーディング/編集することが可能になりました。MPEデータの表示/編集を行うための『エクスプレッション・ビュー』という新しいタブも備わり、Wavetable、Sampler、Arpeggiatorの3デバイスもMPEに対応。MPE非対応の音源をコントロールするための『MPE Control』というMax for Liveデバイスも付属します。

決して派手ではないものの、実制作で便利な機能が多数搭載されたのも「Live 11」の大きなフィーチャーです。中でもユーザーから人気を集めそうなのが、フレーズをランダマイズできるプロバビリティ機能。「Live 11」では、ノートの“発音率”やベロシティの“変化率”を設定できるようになり、フレーズを偶発的に変化させることが可能に。ランダマイズの幅(範囲)は、音色/フレーズに合わせて設定できるため、ユーザー・サイドで“ランダマイズをコントロールできる(Controlled Random)”のがポイントです。モジュラーシンセのランダム・モジュールによるモジュレーションのようなこの機能は、ハイハットやスネアなどのドラム・キットにはもちろん、コードやベースに使用してもおもしろそうです。

また、その他の音楽的な機能としては、MIDIエディタにスケールを設定できるようになったのも、多くのユーザーから歓迎されそうです。これによってスケールに含まれるノートと含まれないノートを一目で確認することができ、もちろん該当するノートだけを表示させることも可能。ピアノロール上での変調も容易に行えるようになりました。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。

※Ableton 公式
https://twitter.com/Ableton/status/1326093958531997697

https://www.ableton.com/ja/live/
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