事務所の独立騒動後、なかなか地上波への復帰がかなわない女優で創作あーちすと、のん(27)。12月18日公開の出演映画『私をくいとめて』が、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)以来となる橋本愛(24)との共演で話題を集めているが、のんは完全復活を果たせるのか。そのカギを握るのはNHKだとみられているが、そのNHKはどこか他人事(ひとごと)のようなのだ。

 『私をくいとめて』で、橋本はのんが演じるみつ子の親友、皐月役。のんにとっても、橋本にとっても出世作となった『あまちゃん』以来、7年ぶりとなる共演は再び親友役というめぐりあわせとなった。

 「のんは、『あまちゃん』で一気に人気スターの仲間入りを果たしましたが、それもひとときのことでした。直後に起きた事務所からの独立騒動が尾を引き、なかなか地上波のドラマへの出演ができずにいます。活躍の場は舞台や映画、CMなどにとどまっています」と演劇関係者。

 トラブルのイメージがついてしまったため、民放各局が起用に二の足を踏む中、のんを積極的に取り上げているのがNHKだ。4日放送の情報番組『ニュースシブ5時』でも、「マイトレジャー〜私の宝もの〜」というコーナーでのんを紹介したほどだ。

 「NHKはこれまでにも戦後企画で、のんを起用するなど、事あるごとにテレビに引っ張り出しています。NHKにとって、のんは自分たちが売り出した女優という意識が強く、局内にも『あまちゃん』以降、のんを支持するスタッフがいるのです」と芸能事務所幹部がささやく。しかし、こうも指摘する。

 「それでも、のんのドラマ起用にはつながっていません。『あまちゃん』スタッフが多く集まった大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺』に出演するのではとの憶測が飛び交いましたが、結局は出ることはありませんでした」

 さらに朝ドラ100作目となった『なつぞら』にはかつてのヒロインが数多く出演したこともあり、のんの登場も期待されたが、これもかなわなかった。先の芸能事務所幹部は続ける。

 「NHKがのんをドラマに起用すれば、民放各局も一気に動くと思われます。27歳になりましたが、透明感は増している。魅力的な女優であることは間違いありません。しかし、NHKもドラマ起用については距離を置いている。元の所属事務所に配慮しているのかもしれませんが、自分たちが先陣を切らない“生煮え感”が続いています」

 活躍の場はいつめぐってくるのだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b318c0607e646b0e82be6511ce6b8f420b4c42f
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