日本サッカー協会は5日、オーストリア・グラーツで今月行う国際親善試合に臨む日本代表24人を発表した。10月と同様に欧州組のみで編成したが、FW大迫勇也(30)=ブレーメン=は所属クラブの意向で招集を断念。森保一監督(52)はFW鈴木武蔵(26)=ベールスホット=に期待を寄せた。13日にパナマ代表、17日(日本時間18日)にメキシコ代表と対戦する。

 ポスト大迫は武蔵!! オンライン会見で代表メンバーを発表した森保監督は新型コロナウイルスの影響で招集できなかった日本のエース・大迫の代役に、10月のオランダ遠征に続いて選出したFW鈴木を“指名”した。

 「マッチアップで激しいマークにあいながらゴールを決めている。プレーの幅が広がった」

 今季からベルギーに渡った鈴木の活躍に、指揮官は目を細めた。7試合で5得点。オランダ遠征後の直近は2試合連続で3ゴールを決めている。森保監督はもちろん映像でチェック済みだ。

 大迫に代わる選手が出てこない−。18年W杯ロシア大会以降、決定力不足がつきまとう日本代表でポストプレーヤー不足は弱みになっていた。“大迫頼み”で、大迫が不在だと得点力ががた落ちする試合も多かった。

 10月のオランダ遠征の際、森保監督は鈴木に「『ゴールに絡むプレー、前線で自分がつぶれ役になっても味方にボールをつなぐプレーをしてほしい』と伝えた」という。大迫は所属クラブの方針でオランダ遠征の1戦目のみで離脱。2戦目のコートジボワール戦(10月13日)では鈴木を先発させた。鈴木も「自分のプレーで結果を出し、大迫さんに危機感を与えたい」と気合を入れて臨み、得点は挙げなかったが“ポスト大迫”に名乗りを上げていた。

 ここにきて鈴木の台頭は心強い。「戦う姿勢を見せて、2試合とも勝ちたい」。年内最後の強化試合で指揮官の目標は連勝だ。攻撃陣の底上げを図り、来年3月に再開するW杯アジア2次予選へつなげていく。(宇賀神隆)

https://news.yahoo.co.jp/articles/af8d3d910f9f09aaa6ba48ed50e54a7055ebdb40
11/6(金) 5:00配信