J1柏は3日、ネルシーニョ監督(70)が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。2日に選手1人の感染が発表されたのに続き、新たに監督を含むスタッフ2人が陽性となった。7日に東京・国立競技場で行われるFC東京とのルヴァン杯決勝は指揮官不在で臨む方針。選手やスタッフ全員が受けたPCR検査の結果は4日に判明する予定で、ルヴァン杯の出場に影響する懸念もある。

 J1史上初めて70歳で指揮を執っている柏のネルシーニョ監督が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。1日午後に発熱し、現在は平熱に下がっているが、大事を取って千葉県内の病院に入院する予定。

 2日に選手1人の感染が発表され、この日新たに監督を含むスタッフ2人が陽性となった。さらに、当該選手の濃厚接触者として選手1人とスタッフ3人が保健所から特定された。監督の濃厚接触者は確定していないが、疑いのあるスタッフ2人は既に隔離され、うち1人は2日のPCR検査で陰性だった。

 柏は感染の影響で3日の仙台戦(ユアスタ)が中止となり、7日には国立競技場でルヴァン杯決勝を控える。オンラインで記者会見した滝川龍一郎社長は「一般のルールとして、隔離で療養に努めていただくという前提で考えている」と指揮官不在で臨む方針を示した。

 この日、仙台から戻った選手やスタッフはフロントも含めて全員がPCR検査を受けた。4日に結果が判明する予定で、ルヴァン杯の出場に影響する懸念もある。滝川社長は「最善を尽くして決勝に臨めるように準備を進めたい。ただ現時点でも複数名の陽性者が判明している。非常に厳しい状況」と話した。

 Jリーグは今季、各チームGK1人を含む14人を登録できれば試合を開催するとの基準を定めている。柏が基準を満たせない場合、決勝を延期または中止するかの判断について、Jリーグ関係者は「いま話し合っているところ」と話すにとどめた。

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11/4(水) 5:00配信