ビリャレアルへ移籍後、出場機会に恵まれていない日本代表MF久保建英(19)について、保有権を持つレアル・マドリードがビリャレアルとの間で、期限付き移籍の契約満了期限を前に契約解除できる条項を保有していないと、スペイン紙アス電子版が8日に報じている。

久保は今夏、大きな注目を浴びながらビリャレアルに入団するも、リーグ開幕からの5試合で1度も先発出場がなく、すべて後半途中からピッチに入っている。その状況にRマドリードが不満を持ち、ビリャレアルとの契約を早期解除して今冬の移籍市場で他クラブに移籍させる可能性があることをスペインのさまざまなメディアが最近報じていた。

しかし、アス紙はそれらの報道を完全否定した。同紙は久保の契約に関して、Rマドリードが契約の切れる来年6月30日前に久保を連れ戻す権利を全く保有していないこと、そしてビリャレアルが久保の出場時間の少ない状況について、Rマドリードから何の苦情も受けていないことを伝えている。

また、同紙は「現在の状況にもかかわらず、ビリャレアルは久保に対して冷静であり、久保が遅かれ早かれ爆発することに確信を持っている」とビリャレアルが久保に信頼を寄せていることを強調した。(高橋智行通信員)

https://news.yahoo.co.jp/articles/38f0926640c394332a260556a4f9044de62f6a29