9/29(火) 7:00配信
スポーツ報知

27日のヤクルト戦では8回の1イニングを無失点に抑えた藤浪

 阪神の藤浪晋太郎投手(26)が26、27日のヤクルト戦(神宮)で1年目以来7年ぶりの救援マウンドに上がった。コロナ禍でブルペン事情が苦しい中、急造の「勝利の方程式」の一角に光明が差す。阪神担当の小松真也キャップがそのリリーフ適性を「見た」。

 コロナショックに揺れる阪神にとっては、29日の中日戦(甲子園)から始まる13連戦は厳しい戦いだ。25日に5選手の新型コロナウイルス感染が判明し、濃厚接触者などを含めて計20人の1、2軍入れ替えを実施。特にブルペン陣は岩崎、岩貞ら5選手が離脱した。苦しい台所事情で、新たな勝利の方程式の一角には藤浪が適任ではないかと考える。

 背番号19は代替指名選手として緊急昇格し、26日は2回2安打1失点。敗戦投手にこそなったが、13年4月7日の広島戦(マツダ)以来の中継ぎ登板とは思えないマウンドさばきを見せた。さらに翌27日にプロ8年目で初の連投をこなし、1回1安打無失点。矢野監督も「あまりそういう(救援登板がない)ことを感じさせない」と評した。右腕は元々、肩肘の強さと豊富なスタミナを自負。150キロ超の剛球や140キロ台のフォークを操る点も奪三振力が求められるリリーバーとして適性が高く、球場のムードを一変させる雰囲気まで併せ持つ。

 首位・巨人に12・5ゲーム差と絶体絶命な状況に、さらなる追い打ちをかけたコロナ禍。藤浪は今季先発では2年ぶりの1勝のみと結果を残せていないが、大事な局面での救援起用が新境地を切り開き、本来のポジションに戻った際にもプラスに働く可能性は十分にある。それが、大器の完全復活につながれば―。チームにとっても“けがの功名”になることを期待する。

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