2020年09月29日 05:30芸能
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/09/29/kiji/20200929s00041000036000c.html
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/09/29/jpeg/20200928s00041000520000p_view.jpg

 「半沢直樹」の快挙で「ドラマのTBS」の時代が訪れつつある。

 同局は今夏、同作を含め3作のドラマを放送。多部未華子(31)主演の「私の家政夫ナギサさん」と、綾野剛(38)星野源(39)ダブル主演の「MIU404」で、それぞれ最終回の視聴率が19・6%と14・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマーク。他局のドラマを圧倒した。

 さらに来年1月には、16年に社会現象となった「逃げるは恥だが役に立つ」のスペシャル版が放送されるなど今後もキラーコンテンツが控える。かつて「民放の雄」と言われながらも長らく低迷したが、ドラマ制作に変化が出てきたのは2年前に佐々木卓社長(61)の新体制になってから。「半沢」が7年ぶりに放送された背景にも体制のチェンジが大きく関わっている。同作に限らず、多くの現場関係者が「ドラマ制作に対する姿勢が熱くなってきたのを感じる」と語る。それを他局も感じており、NHKの制作関係者も「半沢、逃げ恥、ナギサさん、いずれも現場の声と企画力を意識したドラマ作りで我々も意識している」と明かすほど。

 「半沢」の最終回で描かれたのは、北大路欣也(77)演じる頭取が、派閥意識が強い銀行内をとりまとめ、バンカーが一丸となることを目指す姿だった。テーマは「全社一丸」。今のTBSのドラマ作りを反映させたのかもしれない。