シンガーソングライターで俳優の福山雅治がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。9月19日(土)の放送では、「ふつおた」のお便りからから、日本音楽史上の“ある空白”に気づいてしまうという展開がおこりました。

福島県にお住まいの、ラジオネーム “やまちゃん”(女性)さんからのお便り。

今年で50歳を迎えるやまちゃんが先日、7歳年下の妹さんと車でショッピングに行ったときの話。最近は旦那さんとドライブ中に道の駅を巡るのが趣味だというやまちゃんに対して、妹さんが放った一言。

「あー、やっぱり“初老”になると道の駅巡りとか好きになっちゃうのよねー」

はたして、50歳は”初老”なのでしょうか? というご質問。

放送作家・今浪祐介さん調べによると、「人生100年時代」を見据えて50代、60代はもはや初老ではないという認識や動きが広がり始めているのだとか。

「じゃあさ、50代って何て呼ばれていくことになるの?」

福山さんの当然すぎるストレートな疑問に、今浪さんが一言。

「んー……“まだ中年”ってところですかね。」

「全然うれしくないね。何か忖度を感じる。だったらハッキリ“初老”と言い切ってもらったほうが、まだ人間として進化しているように感じられる」

そして話は音楽方面へ。

「そもそも“中年”っていう言葉がどうなんだろう? 例えば楽曲のタイトルとして『中年』って邦楽にないんじゃない? 『少年』ってタイトルはたくさんあると思う。現に僕の曲にもありますし、有名なところでは井上陽水さんの『少年時代』、僕がギターを始めたきっかけのバンド、THE MODSの『不良少年の詩』とか。イメージとして“少年”と言う字面はかっこいい」

そこでスタッフが歌詞検索サイトで“中年”という曲のタイトルがないか調べたところ、やはり『中年』という曲はありませんでした。ちなみに『少年』というタイトルの曲は、40曲ほど登録されていたのです!

「つまり、こうも言えるわけ。『中年』という曲を発表したら、邦楽のなかで唯一無二の楽曲になる。もしかしたら数多のシンガーソングライター、もしくは作詞家たちが『中年』というタイトルを発表前に付けたことがあるかもしれない。だけど考え直した、あるいは頓挫した、はたまた周りのスタッフたちに止められた(笑)。『中年』と言う楽曲タイトルは、邦楽の歴史のなかで未だ“ある空白”となっているのかもしれない」

とのこと。で、話はぐるりと冒頭部分に戻りますが、ちなみに福山さん、道の駅はその土地の特産品などが集約されていて大好きだそうです。

(TOKYO FM「福のラジオ」9月19日(土)放送より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c6462395fe0cd03160f42bd9094474530ee2439
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