雑誌『タウン&カントリー』のインタビューに答えたシャロン・ストーン。俳優としての彼女のキャリアを語る上で欠かせないのがサスペンス映画『氷の微笑』。セクシーでミステリアスな美女を演じて世界的な人気を獲得、セックスシンボルとなった。シャロンは「セックスシンボルであることをずっとみんなに期待されるのはつらい。マリリン・モンローにとっても、それはとても大変なことだった。彼女は『バス停留所』や『荒馬と女』のような映画として重要な作品に出演していた。それでもセックスシンボルから完全に抜け出すことはできなかった。脱するのはとても難しいことなの」と語っている。

セックスシンボルであることを求められても、そう行動するかどうかは自分の意思で決めてきたというシャロン。「この業界はショービジネスと呼ばれている。私はこれがビジネスだと強く信じている。そう考えていない人が多いけれど。そういう人は赤ちゃんのように振る舞う。周りが自分の世話をし、自分は人から言われたことを何でもやるように求められている、自分で決断してはいけないと思っているの」。インタビューではある作品を撮影中、監督に「このシーンの演出について説明するから膝に座って聞け」と命令された経験も明かしている。「私は断ったわ。そうしたら監督は私をトレイラーに追い払った。現実はそういうものなのよ」。

シャロンは世間が今も彼女のルックスに注目し、セクシーさを期待することを「おかしなこと」と笑っている。「みんな、私の胸をまだ見たがるの。私は62歳よ! 『本気? 大人になってよ』って感じね。でも同時に『ほら、胸はここよ!』とも思うわ」。

間もなく配信されるNetflixのドラマ「ラチェッド」に出演しているシャロン。ライアン・マーフィーが手掛けるこのドラマにはサラ・ポールソン、ジュディ・デイヴィス、シンシア・ニクソンを始めキャリアの長い女優たちが勢揃い。ハリウッドではこれまでずっと40代、50代の女優たちのための役がないと言われてきたが、その年齢差別に変化の兆しが見えている。60代になったシャロンがこれからどんなキャリアを歩むのか、楽しみにしたい。

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