2020年09月17日 17時05分
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 アーティストが自ら製作した楽曲の原盤権を所有できないという音楽業界に不満を爆発させた米ラッパー、カニエ・ウェストが16日(日本時間17日)、便器に投げ入れたグラミー賞のトロフィーに放尿しているとみられる衝撃動画をツイッターに投稿した。その数時間、カニエはツイッター運営側から12時間のアカウント停止処分を受けたことが分かった。

 米芸能サイト「TMZ」によると、カニエはここ数日、自身が契約するユニバーサル・ミュージックとソニー・ミュージックを猛批判するツイートを連続で投稿。その怒りの矛先はカニエに批判的な米経済誌「フォーブス」の編集者にも向けられ、白人至上主義者≠ニ呼んで同編集者のケータイ番号をツイートでさらした。

 ツイッターの運営側がカニエを12時間出禁≠ノしたのは放尿動画≠フためではなく、他人の個人情報を流出させた行為が規約に違反したためとみられる。

 TMZによると、カニエは放尿動画≠ノ「トラスト・ミー…オレは止めない」とコメントを添え、業界への抗議を続ける姿勢を示した。

 カニエはこれまで、音楽業界最高峰のアワード≠ニされるグラミー賞で通算21個の賞を受賞。便器に投げ込んだトロフィーはそのうちの一つとみられ、TMZは「今まではそのことを自慢していたが、最近はそうでもないようだ」と指摘した。

 実際、業界に対するカニエのいらだちは相当なようで、連投したツイッターの中には「ストリーミング主流の世の中では、原盤権の所有権が全てだ。それが収入の主なものになるからだ。コロナ禍の今、これまで以上にアーティストが自分で版権を持つことが重要だ」と主張。「ソニーとユニバーサルの契約が解除されるまでは、俺は音楽をリリースしない」とまで言い切った。

12時間出禁≠ェ解除されれば、再びカニエの攻撃ターンになりそうだ。