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嵐『口パク』替え歌事件

 ジャニーズの口パクエピソードで最も有名なものといえば、山下智久の“抱いてセニョリータ口パク事件”だ。山下は2006年、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で「抱いてセニョリータ」を披露した際、マイクスタンドが倒れるアクシデントが発生。しかし、マイクが倒れても歌声が流れていたために、口パクで音源に合わせていたことがバレてしまった。
 ちなみに山下は翌週にも『Mステ』に出演し、前週のパフォーマンスについて「ジャニーさんから電話がかかってきまして『ユー、インパクト大だよ』って」とネタにしていた。

 ベテランの嵐も過去に何度か口パク疑惑が浮上したことがある。特に嵐ファンは大激怒したのは、手越祐也がカラオケでCHEMISTRYの「Wings of Words」のメロディに合わせて「いちばーん嵐のファンが多いけど〜 東京ドームで口パク聞いてる〜」という替え歌を披露した動画が流出した時のことだった。手越は先月発売したフォトエッセイ「AVALANCHE」(双葉社)でも「嵐『口パク』替え歌事件を今、語る」というトピックを盛り込み、この時も嵐ファンから「掘り返さないで」と批判が殺到していた。

 ネガティブに捉えられがちな口パクだが、本人の意思とは関係なく、制作側の都合で口パクになってしまうケースもあるようだ。

 GLAYのTERUは2014年12月に『FNS歌謡祭』に出演した後、Twitterで“口パクになっていた”と報告したことがある。<HOWEVERと百花繚乱の僕の歌が、オンエアでは綺麗になってたので、ん?と思い何回か見直した結果、やはり差し替えられてるのが分かったって話です。先ほど、エンジニアに確認とったら、やはりそうでした。でもほんの少しだけですって言われましたが・・次回は、生で出演できるように頑張ります!>とのことで、本人たちも知らぬ間に歌声が差し替えられていたそうだ。

実際、ボイストレーニングなど努力を重ねて美しい歌声を響かせているメンバーも大勢おり、「ジャニーズのアイドルは歌が下手だ」などというイメージを覆したい思いは本人たちも持っているだろう。だからこそ、口パク議論は荒れるのである。
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https://wezz-y.com/archives/81018