9/11(金) 14:23
スポーツ報知
 
 俳優の西田敏行(72)、松坂桃李(31)、女優の広瀬すず(22)が11日、東京・東映撮影所で、女優・吉永小百合(75)主演映画「いのちの停車場」(成島出監督、来年公開)の撮影現場会見に出席した。

 同作で共演していた伊勢谷友介容疑者(44)逮捕の一報から3日がたった。時間の都合で、吉永以外の共演者たちは、コメントする機会はなかったが、報道陣から伊勢谷容疑者逮捕に関する質問が飛ぶと、吉永が応答している間、登壇者全員が神妙な表情を浮かべた。特に西田は唇をかみしめながら、悔しさをにじませた表情を隠さなかった。

 同作は内科医で作家の南杏子氏の同名小説を映画化。吉永にとって初めての医者役で、都内の大学病院の救命救急センターで陣頭指揮を執った主人公の女医・白石咲和子(吉永)が、人生の後半を迎え故郷・金沢の「まほろば診療所」で訪問医として再出発。命とは何かを見つめ直す。

 診療所の院長役を務める西田は、久しぶりに“吉永座長”のもとでの共演となる。「胸と心が弾む。心が天国です。重いテーマを扱っているとは思えないほど明るい現場。最後まで無事に撮影終えたい」と意気込んだ。吉永のリーダーシップについては、「役柄によってリードする時もあれば、俯瞰(ふかん)的に、客観的にみんなの流れを見ている時もある。視線を色んなところにむけて、気を配っている。頼もしいです」と褒めたたえた。

 吉永と初共演の松坂は「大変緊張しております。いつかはご一緒したいと思っていました。どのようにお芝居して、役作りするか興味深かったので、共演しながら勉強したい」。広瀬も「まさかご一緒できるとは光栄です。ひとつひとつ丁寧で、その丁寧さがお芝居からあふれて、お芝居していても緊張している。役柄は上から召せんなことを言うときもあるので、すっごいビビりながらやってます」と話した。

 シンガーソングライター・みなみらんぼう(75)は、今作が43年ぶりの映画復帰となる。「台本が原作を忠実に再現されている。この台本ならやってやろうと思ったのがきっかけですかね」と意気込んだ。

 同会見は、新型コロナ対策に細心の注意を払って行われた。会場に入る際には、木下グループの協力のもと、最短30分で検査結果が判明する最新のPCR検査キットを使用。取材に訪れた86人全員を2回検査するなど、厳戒態勢を敷いた。検査結果は全員陰性だったという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fb859a68c7c243db69afc69c85494207249af7c6