IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は東京オリンピックについて、今後数週間で新型コロナウイルスの感染防止策を集中的に議論するとしたうえで開催の条件についてはすべての関係者が安全な環境下でのみ大会を行うとする従来の見解を改めて強調しました。

IOCは9日、オンラインで理事会を行い、その後、バッハ会長が会見を行いました。

このなかで東京オリンピックについて「今後数週間で新型コロナウイルス対策のさまざまなシナリオについて重要かつ集中的な協議を行う」と述べ、大会の準備状況を確認する調整委員会が今月24日から行われることを念頭に、ウイルス対策の議論を集中的に進めていく考えを明らかにしました。

一方、大会の開催の条件についてはIOCの副会長を務めるコーツ調整委員長が今月、フランスの通信社の取材に対し「新型コロナウイルスがあろうとなかろうと大会は来年7月23日に開幕する」と発言していましたが、バッハ会長はこの日の会見で「すべての関係者にとって安全な環境で来年夏の大会を開催するという原則を引き続き守る」と述べ、安全な環境が開催の条件とする従来の見解を改めて強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200910/k10012610231000.html
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