コロナ禍で多くの芸能人が参戦したYouTube。お笑い芸人・カンニング竹山さんは8年ほど前からYouTubeで動画を配信しているが、ここ最近、YouTubeの再生回数やチャンネル登録者数ばかり気にすることに強く疑問を感じているという。

*  *  *
 最近、YouTubeっておかしくなってねぇか!? っていうことを個人的に考えていて、元々、YouTubeって何かと言ったら、動画を上げて楽しみましょうっていうアプリじゃないですか? もしくは、いろんな動画を見て楽しみましょう。自分で動画も作れますよ、それを上げられますよ、それで楽しめますよっていうものだった。

 僕はYouTubeで何をやりたいかっていうと、コント! ロードムービーコントをやりたいと思って、実は、8年前からYouTubeはやっているんです。スタッフは始めた時から変わったりしているんですが。YouTubeの作品は例えば、本当か嘘かわからないディレクターと僕が大喧嘩している動画だとか、台湾で2回撮ったこともあるし、どーでもいいことを上げていたり、たまにはライブの宣伝に使ったりとか。そのあと、しばらくYouTubeをやらない時期もあったりもしたけど、「福岡で番組を持ちたい!」っていうロードムービーを制作して、YouTubeでは10分間しか流さないで、素材は1本30分間を10本の映像をとある放送局に販売するなんてこともやりました。

 YouTube使って何か面白いことできないかなって、そんなことをしてきたわけですよね。再生回数がバカ上がりしたものもあれば、上がらないものもあり、そんな感じでやってきているんです。

 コメント欄への書き込みをみていると、再生回数やチャンネル登録者数が上がっていないことに対して、「何やってんだ!」とか「だからダメなんだ!」上からお叱り的なものがたくさん(笑)。「本気でやってねぇんだ!」とか「YouTubeナメんな!」とまで書き込まれる。

 そういう書き込みが多いんですけど、それを見ていて最近「コレ、なんだ?」って思うんですよね!(笑)素人からYouTuberになって、有名になってお金を稼ぐようになった人もいますよね。そういう人たちにも、そういう仕組みに否定もしないし、批判もない。

 コロナの影響で芸能人でもYouTubeを始めた人たちがいっぱいいて、その影響が大きいんだと思うんだけど、芸能人がYouTubeに参戦して「チャンネル登録者数〇万人を目指します!」みたいなことを言って、そういうのが出てきたから、なんだか、「YouTubeはヒットしないといけないもの」になってしまった。それが、なんか気持ち悪い(笑)。こっちは、YouTubeで遊んでいるだけなのに……。

 なんかそれが、ビジネスを始めて失敗した感覚みたいな、ラーメン屋始めたけど「あの店まずくてやっぱり潰れたな」って思われている感じ(笑)。YouTubeで配信する人もYouTubeの視聴者側もみんな、そういう感覚になっているけど、いやいや、「そもそも個人で遊ぶモノじゃないの?」って。

 YouTubeで大成功することを目標にやっている人もいるし、それはそれでいいんですよ。別に、YouTubeで大成功しなくたって個人で遊んでんだったらそれでいいんじゃない? その延長上でバズったら、後付けでお金が入ってくるだけで。そういう遊びでいいんじゃない? 必死になり過ぎてない? 

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/9344d20169592e0acc56b6decde84d5b7fdd7863
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200908-00000009-sasahi-000-1-view.jpg