写真 ジョコビッチのボールを受けた女性線審は、首を押さえながらその場に倒れこんだ
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全米オープンテニス(アメリカ/ニューヨーク)に出場していた、男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、現地6日のパブロ・カレノブスタ(スペイン)との4回戦で、線審にボールをぶつけてしまい失格となった。

【動画】線審にボールが直撃する瞬間と、スタッブスの反論ツイート
https://thedigestweb.com/tennis/detail_2/id=23007

 この出来事は、世界中のテニスファンの間に衝撃を与え、多くの議論を巻き起こしているが、その中には、ジョコビッチが失格となったのは「女性線審の責任だ」という声もあるようだ。

 そういった主張の理由は、それほど強くボールが当たったわけでもないのに、女性線審が過剰に反応してジョコビッチへの印象を悪くした、というもの。確かに、動画を見る限りでは、ジョコビッチが怒りに任せてボールを強打している、というわけでもなさそうだが、線審にとっては予期せぬボールで、当たり所が悪かった(首元)ことを考えると、かなりの衝撃だったことは間違いないだろう。

 そんな心無い声に対し、グランドスラム女子ダブルス4勝を誇るレネ・スタッブス(オーストラリア)は、自身のツイッターで「声を大にして言わせてください!ノバクの失格を女性線審のせいするのはやめて!」と反論。さらに、「彼女は失格となんの関係もありません。これはルール(に沿った判断)です。議論の余地はありません!」と力強く主張した。

 スタッブスの他にも、女子レジェンド選手のビリー・ジーン・キング(アメリカ)がこの出来事に反応。「線審が無事であることを祈ります」としつつ、「ルールはルールです。関係者にとっては残念なことですが、あの状況での失格は正しい判断だったと思います」と自身の考えを述べた。

 衝撃的な結末で大会を去ったジョコビッチ。これにより、現在勝ち残っている選手にグランドスラム優勝経験者がいなくなったため、男子シングルスは誰が優勝しても初の栄冠を獲得することに。グランドスラムで新チャンピオンが誕生するのは、2014年全米オープン以来22大会ぶりとなる。

9/7(月) 13:05 ザ・ダイジェスト
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