声優としても活躍中の鈴村健一(月〜木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。9月3日(木)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」で取り上げた話題は「定番の駄菓子、次々と生産終了」。ネットニュースサイト「ねとらぼ」編集長・加藤亘さんに話を伺いました。

駄菓子屋の定番商品の1つ「ようかいけむり」や「おばけけむり」が製造終了していたことが分かりました。ほかにも、駄菓子屋で人気の商品が次々と姿を消しています。

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鈴村:いま、そんなに駄菓子が消えているって本当ですか?

加藤:そうなんです。昨日の放送で「ようかいけむり」製造終了のニュースに触れていたと思うのですが、ほかにもあります。

まずは1994年発売の定番駄菓子「らあめんババア」。チキン味の乾燥ラーメンを細かく砕いたような駄菓子で、発売以降、インパクト抜群の名前と、定価20円(2020年時点)という安さで、長らく子どもたちに愛されてきました。

この「らあめんババア」が、8月31日(月)で製造終了しています。製造元の「よっちゃん食品工業」に取材したところ、生産終了の主な理由は「原材料費の高騰、そして新型コロナウイルス感染症の影響で、商品の安定供給が難しくなっている」ということでした。

また、「らあめんババア」以外にも、よっちゃん食品工業の「けんこうカムカムするめ足」「味あし」「イカ足甘醤油味」なども生産終了しています。よっちゃん食品工業の駄菓子は、誰もが一度は目にしたことがあるお菓子が多いので、これ以上なくならないことを祈りたいですね。

鈴村:他にもまだあるんですか?

加藤:このほか、東豊製菓の「くるくるぼーゼリー」が9月で製造終了となります。「くるくるぼーゼリー」は、うず巻き状の細長い容器が特徴のドリンクゼリーです。こちらも駄菓子屋さんの定番商品ですが、製造終了後は在庫限りの販売となり、2021年1月頃には店舗から姿を消すだろう……ということです。

その理由を東豊製菓に取材したところ、「製造設備を更新しても投資を回収できない」ということで、設備の老朽化が原因でした。もう1つの主力商品「ポテトフライ」が好調のため、そちらの製造設備を増強することも理由に挙げていました。

また「くるくるぼーゼリー」以外にも、「のむんチョゼリー」と「まぜまぜくん」も同タイミングの9月で製造終了します。

鈴村:あぁ……ゼリーたちが………。僕が最初にふれたゼリーは、これなんです! 今みたいに、カップに入ったゼリーは、めちゃくちゃ珍しくて。これ、商品がなくなっていくとなると、高額転売されて、また話題になってしまうかもしれませんね?

加藤:菓子問屋・あまのや繁田商店は、Twitterで「何ヵ月も前に告知があれば、フリマサイトでありえない金額で出品されたり、高騰はしないのでは」としていましたが、おそらくこの先、高額で出てくる可能性はあるでしょうね。

鈴村:僕は本当に駄菓子屋が大好きで、お金の使い方を学ばせていただきました。物の価値を知るのも駄菓子だったと思います。駄菓子の製造終了は“時代なのかな……”と思うところもありますが、実際、50円のお菓子は、製造側にとって合わない金額だったんですよね。これまで大変な状況のなかで作ってくださったんだなと思うと、あらためて“おつかれさまです”という気持ちです。ゆっくり休んでください。

(TOKYO FMの番組「ONE MORNING」9月3日(木)放送より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/f82637056cd72a2799834ead780d8874214d0f07
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