■ザギトワ、紀平と同じ2002年生まれのスケーターが早過ぎる決断
 フィギュアスケートの17歳ダリア・パネンコワ(ロシア)が競技から引退することを決断した。自身のインスタグラムで明かした。アリーナ・ザギトワや紀平梨花と同じ2002年生まれのパネンコワは、14歳で出場した2017年のジュニアグランプリ(GP)ファイナルに出場。5位に入っている。
 元天才少女が早過ぎる引退だ。自身のSNSに様々な思い出が詰まった映像を投稿するとともに、「私は、すでに多くの人々が推察していたと思いますが、今、確信を持って言います。私のフィギュアスケートにおけるキャリアは終わりに近づきました、私はこの決断に関して長い間考えていました」と現役から退くことを明かした。
 続けて「そして私がコーチとしてさらに成長したいと思っているのが分かりました。私にとってそれはなにか新しいものであり、私はとてもポジティブな感情を得ます」と今後は指導者の道を志すようだ。
 かつてはザギトワらと同じくエテリ・トゥトベリーゼ氏に師事。2017年のジュニアGPシリーズではラトビア大会で紀平らを抑えて優勝。ポーランド大会でもアリョーナ・コストルナヤに次ぐ2位に入り、ジュニアGPファイナルにも出場した。

■今後は指導者の道へ「この先は興味深いことばかりです」
 2018-19年シーズンにシニアデビューして以降は苦戦が続き、現地メディアには体重変化に苦しんでいたことも明かしていたパネンコワは、最後にかつての恩師たちへメッセージを送っている。
「私は、自分を信じ励ましてくれたすべてのコーチにとても感謝します:ナタリア・ガブリロワコーチ、アンナ・ツァレワコーチ、マリア・ヴォリソワコーチ、エテリ・トゥトベリーゼコーチ、ダニイル・グレイヘンガウスコーチ、セルゲイ・ドゥダコフコーチ、セルゲイ・ロザノフコーチ。そしてクラブ『サンボ70』も、ありがとう! ママ、忍耐と正しい言葉をありがとう。人生の段階のひとつが過ぎていきます。この先は興味深いことばかりです」と感謝を記し締めくくっている。
 新たな才能が続々と台頭するロシアのフィギュア界にあって、若くして後進の指導に当たる道を選んだパネンコワ。新たなステージでの活躍を祈りたい。

THE ANSWER 2020.9.4
https://the-ans.jp/news/125670/