痴呆焼き豚おじいちゃんには「オカルト」にしか見えない光景wwww


◆「謎の数字を叫ぶとボールが回りだす〜 “岡田メソッド”の神髄を垣間見た」

「1、1、1、1」「3A、3A、3A、3A」
 10メートル四方のグリッドを2つ並べ、その中に攻撃の選手2人、守備の選手2人、
さらにグリッドの両サイドに2人のレシーバーを置いて行われた4対2のトレーニング。
それまでパスがまったくつながらなかったのに、子どもたちが“謎の数字”を叫ぶようになると、
ボールが突然回り出したのだ。まるで何かの呪文のようだった。
少し離れたところで見守っている岡田武史氏から「素晴らしい!」「周りをしっかり
見よう!」「声を出すのを忘れているぞ!」という声が飛ぶ。
これは、2月15日に行われた“岡田メソッド”の講習会のひとコマだ。

“謎の数字”は実は、サポートの種類を表している。

1=緊急のサポート。ボール保持者が困っているから、とにかく寄って行き、パスを受けるためのサポート。
2=継続のサポート。ボール保持者がフリーで、近づきすぎずにパスをもらって展開するためのサポート。
3=相手を越えるサポート。ボールを前進させたり、展開させたりするためのサポート。
 自分のマークや守備ラインを縦に越えてパスを受ける場合は3A、レーンを横に越えて
 パスを受ける場合は3Bと呼ぶ。

岡田氏が説明する。「それまで僕は『サポートしろ、サポートしろ』とか、『いや、
今のは寄らなくてもいいだろう』とか言っていたんですけど、選手からすれば、
(パターンが)100通りくらいあって、『この場合はどうなの?』となる。
でも、こうしてサポートの仕方を整理し、『1』『2』と言わせるようにすると、
周りや敵のポジションを見ないと言えない。
すると、自然とボールが回り出したんです。」

4種類のサポートの中から自分がどのサポートをするか判断するために、周りの状況を
しっかり確認するようになり、ボール保持者と同じ絵を描けるようにもなったと
いうわけだ。
さらに、子どもたちは
「ブラッシング(パスを出したあと、パスを出した方向に動いてリターンパスを受ける
一連のパス交換)」
「デカラ(ゴールを背にしてパスを受けたとき、より体勢のいい、前を向いている
味方にパスを出すこと)」
にも挑戦し、ボールの動かし方、マークの外し方を学んでいく。

こうして6つのトレーニングメニューに取り組んだあと、再び6対6のゲームを行うと、
ピッチを広く使えるようになり、ボール保持者に寄るのか、離れるのか、その
メリハリも明らかに良くなっていた。

そして最後に、今度は子どもたちだけで「GOOD、BAD、NEXT」の判断が行われ、
さまざまな意見が飛び出した。

GOOD
「パスコースを作れるようになった」
「最初にやったゲームよりサポートができるようになって、ボールがよく回った」
「ピッチを広く使えるようになって、攻撃の意識が変わった」

BAD
「声が少なかったのと、ロングボールを使って急ぎすぎて、ボールを失った」
「攻撃の意識ばかりで、守備がおろそかになった」

NEXT
「もっと細かく、ワンタッチでボールを動かせるようになりたい」
「攻撃面の技術をもっと磨きたい」
「攻撃だけでなく、守備もしっかり意識してプレーしたい」