2020年9月3日 5時0分スポーツ報知
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 関西大学ラグビーAリーグは今季、新型コロナウイルスの影響により中止(リーグ不成立)が決定的であることが2日、複数の関係者の話で分かった。中止は3日に大阪市内で開かれるリーグ委員会で確認され、統括する関西協会が今月下旬の理事会で正式決定する見通し。中止は戦争の影響で開催されなかった1944、45年以来75年ぶり。

 関西協会は7月の理事会で、A〜D各リーグでコロナ関連の理由で出場できない大学が1チームでもあれば当該リーグを中止し、全リーグ間の入替戦も行わない方針を決めていた。

 ラグビーが激しいコンタクトを伴うことから安全面、準備期間が重要視され、リーグ開幕6週間前に各大学で試合へ向けた練習が行われているかが開催への判断基準だった。だが、Aリーグ(天理大、同大、関学大、京産大、近大、立命大、摂南大、関大)は10月10日の開幕まで6週間を切った現在も、部員60人のコロナ感染が確認された天理大と、感染防止策から活動を制限している関学大で全体練習再開のメドが立っておらず、開幕延期も困難。全8チーム総当たりの通常開催は断念せざるを得ない状況だ。

 代替大会は実施される方向で、10月から出場可能なチームによる順位決定戦を開催する案が浮上している。観客の有無については今後話し合われるが、全国大学選手権が例年通り開催される場合は、代替大会の上位3チームを関西代表とする見通し。コロナ禍の中、リーグの通常開催よりも学生たちの生命、健康を守ることが何より重要となってくる。