芸能界が久々のゴールドラッシュに沸いている。小倉智昭(73)の『とくダネ!』(フジテレビ系)が来年3月一杯で終了することを受け、
後番組のキャスティングをめぐり売り込み合戦が始まっているのだ。

「連日、タレントのプロフィルカードを手にしたマネジャーらが局内を走り回っているんです。
局のプロデューサーや演出クラスをつかまえては、売り込み攻勢です。でも、密になってはいけないので、
ブースで透明なプラスチックケース越しに話している姿はある意味滑稽ですね」(事情通)

芸能プロダクションが、視聴率が低迷し続けるフジテレビに押し寄せる理由は新型コロナにある。

「コロナ自粛で収録がなくなり、3月〜7月の売り上げは8〜9割減です。コンサートや舞台などのイベントも中止になり、ギリギリでやっているんです。
『とくダネ!』の後枠が帯番組になることは確実。固定収入が得られるうえ、コロナ禍でも情報系番組は休止にならない。そりゃあ、殺到しますよ」(芸能プロ幹部)

一部報道によれば、『関ジャニ∞』の村上信五が最有力候補者になっているというのだが…。

「確かに、3年連続で『FNS27時間テレビ』のMCを務めるなど、同局への貢献度は抜群です。
でも、フジがいくら望んでもジャニーズサイドが断ってきたんです。村上本人がニュースに一切興味がない。
しかも、『関ジャニ∞』はメンバーの脱退で存続の危機にある。そんな時に週5日拘束はスケジュール的に厳しい」(前出・事情通)

肝心の出演料も折り合わなかったという。

「フジサイドは1日80万円〜を提示したそうです。村上のキャリアとバリューを天秤に掛けた場合、割に合わないと計算したようです。
ジャニーズにしたら1日100万円〜でないと受けない。いまのフジは『バイキング』のテコ入れで、お金を遣ってしまい制作費が回らないんです」(同)

頭を抱えてしまったのがフジテレビだ。頼みの村上をキャスティングできなかった以上、他のタレントを仕込まなければならない。

「この話はすぐに業界に広まった。吉本興業は復帰を発表したチュートリアルの徳井義実を推しているそうです。
番組コメンテーターだった古市憲寿やメイプル超合金のカズレーザーも猛烈な売り込みを掛けています」(放送作家)

しかし、迷えるフジテレビ内から聞こえてくのは、高望みの名前ばかりで…。

「企画であがってくるのはタモリや明石家さんま、笑福亭鶴瓶など大物芸能人です。
予算がいくらあっても足りないし、実現性はほぼゼロ」(制作関係者)
https://wjn.jp/article/detail/9133820/