31日のトレード期限を控え、エンゼルスは昨季に球宴選出された主力のトミー・ラステラ内野手(31)を同じア・リーグ西地区のアスレチックスにトレード放出。見返りにフランクリン・バレト内野手(24)を獲得した。

 ラステラはこの日、マリナーズ戦の試合中に移籍を通達され、2回はベンチで主砲トラウトらナインとハグする姿が中継局FSWで抜かれた。オフにFAとなるメジャー7年目は、今季28試合で打率2割7分3厘、4本
塁打、14打点。AP電によれば、エプラーGMは「アスレチックスは優勝をもたらせる戦力を獲得することになる。寂しくなるね」と語った。

 エンゼルスは11勝22敗の地区最下位。コロナ禍の今季は60試合の超短期決戦で、既に折り返し地点を過ぎた。開幕前の7月、大谷は目標について「優勝する」と明言。今月10日のアスレチックス戦で5点差を
逆転して6勝11敗とした際、4号2ランを放った大谷は「まだまだやっていけるとみんな感じていると思う」と語っていたが、そこから2週間半で“終戦宣言”に等しいトレードとなった。

 オフは名遊撃手シモンズもFAとなるため、これも見越して24歳のバレトを獲得したとされ、同GMは「若手だから、これから何年も活躍できる。二塁、三塁や遊撃、外野も守れるというのがいいね」と期待した。

 一方のアスレチックスは22勝10敗で地区首位を快走中だが、今季はピンダーやケンプら二塁手がOPS(出塁率+長打率)5割9分1厘にとどまり、ここが弱点とされていた。


中日スポーツ
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