8/28(金) 7:00
日刊スポーツ

パックン分析、全米で高まる人種差別への抗議背景は
パックンマックンのパックンことパトリック・ハーラン(16年11月2日)
米ウィスコンシン州で23日(日本時間24日)に黒人男性が背後から警官に銃撃された。ミネソタ州で起きた警官による黒人男性暴行死に続き、抗議活動が広がり、全米で緊張が高まっている。

【写真】パックンマックン

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米国出身タレントのパックンことパトリック・ハーラン(49) 人種差別への抗議の高まりは今年は例外。毎年、多いと100人前後の丸腰の黒人が殺されているが、こんなに抗議が広がったことはない。アスリート・アクティビズム(社会的運動)がこれほど高まった記憶もありません。

先日、米男子プロバスケットボールNBAチームの1つ、バックスが試合をボイコットし、NBAは他の試合も延期。NBAは黒人選手の割合が7割以上(15年時点)で、黒人選手の警察への怒りが結束力を高めた結果です。米プロ野球のMLBなどのリーグも複数の試合を延期しています。

本来、ボイコットは契約違反。交渉手段だとしても許されないことですが、立場を生かす意義はあります。

今年は米国にとって特別な年です。コロナで格差が進み、失業率も高いなど、黒人は特に経済的打撃を受けました。大統領選も影響しています。国を変えられる手段である投票があるので、政治への関心も高まります。こういったことが抗議の高まりの背景にあります。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/8d4991c72e8e648928c9f7c51c92e9149097b697