俳優・大泉洋とミスターこと鈴井貴之が出演するローカルバラエティ「水曜どうでしょう」の最新作が、10月28日からHTBで放送を開始することが明らかになった。6年ぶりの新作として、2019年暮れから2020年春にかけて放送された「北海道で家、建てます」から、1年も経たずに最新作が放送される。

2017年の正月から企画がスタートし、2020年の初頭に盛大なサプライズで幕を閉じた北海道・赤平市での「水曜どうでしょうハウス」建設企画。今回放送される”もうひとつの最新作”は、番組史上かつてない最長ロケの合間を縫う形で行われた「海外ロケ編」となる。

2018年7月29日、鈴井と大泉が所属するクリエイティブオフィスキュー主催のイベント最終日に、番組ディレクターの藤村忠寿と嬉野雅道が生中継でサプライズ出演。そこで藤村Dから「大泉くん、そろそろ旅に出ようか?」と新企画始動が告げられた。そして、発表からわずか3日後の8月1日、番組の聖地である平岸高台・HTB旧社屋の裏口玄関に、4人のどうでしょう軍団が集結する。

カメラに向かって大泉は「いいかい? 藤村くん」と切り出し「僕はねぇ、いまや7歳の娘を持つ45歳の父親ですよ。その父親が娘に“明日からどこに行くの?”と聞かれて“どこに行くか、パパは知らない”と……。これは恥ずかしい」とさっそくのぼやき。そして、仕掛け人の一人であるミスターが「番組が存続する上で、忘れてはいけない大切なことが一つある」と口火を切り、旅の行き先と企画趣旨が静かに語られる。「久しぶりに4人だけで旅に出たらしい」とネットをざわつかせた最新作。果たして4人の行き先は? 歳を重ねた4人は、そこでどんな旅を繰り広げるのか。

嬉野Dによると、同行スタッフを連れずに4人だけで旅をしたのは実に12年ぶり。「水曜どうでしょうハウス」が衝撃的な運命を迎えてから、半年後の夏の旅となり「旅に向かう途中『ところで藤村くん、あの企画はどうなってるんだ』と、撮影開始から1年半も経つのに未だに完成しないツリーハウス企画のその後を気にする大泉洋に全員で口裏を合わせて『もう完成しました』とうそをつき、はぐらかし続けた旅でしたが、そんな久々の旅ロケの印象を、大泉洋は前作の『北海道で家、建てます』も手ごたえのないロケだったが『あの旅はもっと手ごたえがなかった』と振り返ります」と述懐する。

その旅も、4人にとっては2018年の出来事。「どうでしょう班4人全員、自分たちがどんな旅をしてきたのか、もはや誰も覚えてはいない。はたして迷走ぶりは重症化しているのか、それは見てのお楽しみ。でも、番組開始から24年経った今でも、水曜どうでしょうは、4人だけで旅をすると、やっぱりどこか懐かしい、いつか見た水曜どうでしょうの風景になるんだなぁと、今回の最新作を見て、あなたは感じるのかもしれません。いずれにしても、お楽しみに」と語っている。(編集部・入倉功一)

「水曜どうでしょう」最新作は10月28日(水)深夜 HTBにて放送開始(北海道ローカル)※北海道以外の地域での放送は未定

シネマトゥディ 2020.8.5
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