「花王不買運動」って効果あったの?その後の花王まとめ
http://nomad-salaryman.com/post-7103
実は何も効果がなかった不買運動
まずは下の決算推移をご覧ください(見苦しくてすみません)。

2000年度:売上8,216億円/営業利益1,070億円
2003年度:9,026億円/1,197億円
2006年度:1兆2,318億円/1,208億円
2009年度:1兆1,843億円/940億円
2011年度:1兆2,160億円/1,085億円(不買運動時期)
2012年度:1兆0,126億円/1,016億円※(不買運動時期)
2015年度:1兆4,718億円/1,644億円
※2012年度は決算期変更により9ヶ月間の実績

決算数字の推移を見ると、問題のあった2011年度・2012年度の業績も特段、悪いわけではない。この時期はリーマンショック後(2009年度)であったし、東日本大震災(2012年度)もあったりで、どの化学メーカーも業績はイマイチ停滞ぎみであった。

でも、その後は急成長を見せ、2015年度決算では過去最高利益を更新。花王の経営にダメージを与えるほどのインパクトはなかった。

ということで「花王不買運動」は「何も効果がなかった」と断言できる。不買運動に参加した人々は少数派であって、花王の製品ブランドに対する信頼性は想像以上に高かった、と言える。

結果としてはデモに参加した人、不買運動を熱心にやっていた人にとって、骨折り損だった。