2020年07月20日 14時00分
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 NHKが新型コロナウイルス禍で危ぶまれていた紅白歌合戦の大みそか生放送を決断し、前例のない演出で行われることになるという。

「キャスティングや予算確保の問題でどんなに遅くても8月には動きださないと、大みそかの放送に間に合わない。今年度は(コロナ対策で)予算規模では例年の1・5〜2倍の制作費がかかってしまう。金額にしたら30億円前後でしょうか…」(NHK関係者)

 例年通りの放送決定に至るまでにはNHK内でも紆余曲折があったようだ。

「一時はこのコロナ禍で中止、あるいは来年へ先送りという流れに傾いていた」(同)が、事態は一転。突如、生放送する方向で進んでいるという。NHKの決断に影響を与えたのが日本テレビだった。

「日テレは以前から宣言していた通り『24時間テレビ』の放送(8月22〜23日)を発表した。これに最初からコロナだからとても無理…と諦めかけていたNHK上層部や現場スタッフが衝撃を受けた。コロナ禍でどうしたら放送できるのかチャレンジする日テレに勇気づけられたNHKが、“民放にできることが天下のNHKにできないことはない”と奮起した」(テレビ関係者)

 その上で、NHKは“コロナ禍紅白”の特別演出にチャレンジするという。

「一般人の観客は入れられない。無観客では盛り上がらない。だったら、しっかりとソーシャルディスタンスを確保し、出演者やその関係者にNHKホールの観客席に座って出番を待ってもらう。アーティストは40組前後を想定し、関係者を合わせれば約500人になる。2階席も合わせればソーシャルディスタンスを確保できます。まるで授賞式のように客席で出番を待つ、出演者が客席でステージに声援を送る。“画持ち”がしますから、視聴率も確実にゲットできる」(NHK関係者)

 ドローンや最新式8Kミニカメラも駆使するといい、出演者にとっても視聴者にとっても特別な紅白になりそうだ。