2020年7月19日 11:35
 発信地:ニューヨーク/米国
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【7月19日 AFP】米大リーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)が、新型コロナウイルスの影響による米国・カナダ間の出入国制限によって、今季のホームゲームで本拠地ロジャーズ・センター(Rogers Centre)を使えないことになった。

 球団は例外的な制限の緩和をカナダ政府に求めていたが、許可が下りず、現在はホームゲーム30試合の代替開催地を探している。チームは24日、ロードでタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)との開幕戦に臨み、29日には王者ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)を迎えてホーム初戦を行う予定となっている。

 ブルージェイズは、シーズン前のキャンプについてはロジャーズ・センターで行う許可を得た。しかしマルコ・メンディチノ(Marco Mendicino)移民・難民・市民権大臣は、2週間の隔離措置を取らずに米国各地のチームが入国してくるのはリスクが大きすぎると判断し、使用を認めなかった。

 MLBで唯一本拠地でプレーできなくなるブルージェイズだが、チームがポストシーズンへ進出し、さらに米国内での流行が収まっていれば、9月末から10月にかけてのプレーオフはトロントで戦える可能性があるという。

 MLBはレギュラーシーズンを60試合に短縮し、無観客で次週から開幕するが、カナダは米国との国境を閉鎖しており、入国する場合は14日間の隔離期間を消化する必要がある。

 ブルージェイズのマーク・シャピロ(Mark Shapiro)球団社長は、「リーグとカナダ政府との話し合いを始めた当初から、ファンの広いコミュニティーとチームの安全が当事者全員の最優先事項であり、それを考えれば連邦政府の判断は完全に尊重できるものだ」と話した。

 報道によれば、ブルージェイズは米ニューヨーク州バッファロー(Buffalo)近郊にあるマイナーチーム用の球場を使えないか要請している。また、フロリダ州ダニーディン(Dunedin)のキャンプ施設を使う可能性もあるが、州では現在、感染者数が急増している。(c)AFP