2020.7.16 05:03SANSPO.COM
さだまさしが8・17コンサート再開 聴衆を定員5割以下、収益はコロナ対策と豪雨支援に
https://www.sanspo.com/geino/news/20200716/geo20071605030007-n1.html

さだはコンサート再開を決意。新型コロナ感染防止に万全を期して臨む
https://www.sanspo.com/geino/images/20200716/geo20071605030007-p1.jpg
さだのチャリティーコンサートが行われる名古屋国際会議場センチュリーホール
https://www.sanspo.com/geino/images/20200716/geo20071605030007-p2.jpg


 シンガー・ソングライター、さだまさし(68)が15日、本紙の取材に応じ、8月17日にコンサート活動を再開することを明らかにした。

 日本一の公演数を誇るさだにとって、約半年ぶりのステージ。新型コロナウイルス感染防止のため3000人収容の名古屋国際会議場センチュリーホールで聴衆を定員の5割以下に制限し、代わりに有料配信も行う。必要経費を除いた収益金は、新型コロナ感染症対策と令和2年7月豪雨の支援にあてられる。

 止まっていた針が動き出す。1976年10月19日に長崎で初めてソロコンサートを行って以来、さだは国内プロ歌手で最多の4424公演を誇っている。だがコロナ禍で、2月13日の滋賀県立芸術劇場を最後に34公演が延期または中止に。イベント自粛解禁後、大物アーティストとして初めて、ホール公演の再開を決意した。

 「みんなから『いつやるの?』と言われていた。まだ冒険ですけどね。僕がやってみますよ。感染が心配ではあるけど、九州豪雨の緊急支援をぜひやりたいから」

 8月17日、半年ぶりに立つステージは、さだ自身が設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」が毎夏開催するチャリティーコンサート。今回は新型コロナとの戦いが続く医療従事者と、7月の豪雨災害被災地への緊急支援が目的だ。

 感染防止に万全を期す。東京・新宿の舞台クラスター拡大に「重たいですね。小劇場で、観客席とのソーシャルディスタンスを保てていないという事実が出てきた」とため息。「僕らは守ります。僕もスタッフも全員、PCR検査を受けます」と言い切った。感染症の専門家の助言に従い、ステージセットの建て付け、バンドメンバーの配置を決める。来場客に検温とマスク着用を義務づけ、公演中は1時間に一度、換気のための休憩を設けるという。

 政府のガイドラインでは8月以降も屋内イベントは定員の50%以下の制限がある。会場のセンチュリーホールは約3000人収容で、客席に入れるのは1500人以下。そのため今回は初めての有料配信も行う。さだは「休憩時間に配信ならではのお楽しみ映像も用意します」と“ボーナス特典”を予告した。

 「たとえ半分のお客さんでも、拍手は勇気になる。忘れられないステージになるでしょうね」。“日本のコンサート王”がコロナに負けずに作り上げるステージは、音楽仲間が後に続く大切な一歩になる。

★さだまさしチャリティーコンサート2020 at センチュリーホール

 8月17日(月)午後6時開演(5時開場)、名古屋国際会議場センチュリーホールで。チケット(1万1000円)は7月18日午前10時発売。配信チケット(3500円)は同25日発売で、公演終了後も8月20日までアーカイブ視聴が可能。詳細はさだまさしオフィシャルサイトhttps://masasingtown.com/で。

(おわり)