「阪神5−9ヤクルト」(15日、甲子園球場)

 前夜、開幕から19試合目にしてようやく最下位を脱出した阪神がわずか1日で再び転落した。
七回にはジャスティン・ボーア内野手が、5カード連続本塁打となる5号ソロを放ち、1点差に迫ったが、及ばなかった。

 試合は阪神・ガルシアの立ち上がりをヤクルトが襲い、初回に2点を奪う。
阪神は三回に糸原の1号ソロで反撃を開始した。

 雨が強くなった五回終了後には32分間の中断が挟まれた。
再開後の六回、続投したガルシアがエスコバーに来日本塁打となる1号2ランを浴びるが、直後に阪神も反撃。
梅野の適時打、ヤクルト・マクガフの押し出し四球、糸原の犠飛で3点を奪い、試合を振り出しに戻す。

 しかし七回に2番手・伊藤和がつかまる。1死満塁とすると、ベンチは能見をマウンドに送ったが、村上に2点適時打を打たれた。

 阪神もあきらめない。直後の攻撃でボーアの5号ソロが飛び出す。1死走者なしから4番手・梅野の初球、高めに浮いた149キロ直球を強振。
「打ててよかったけど、まだ負けているからチーム一丸となって逆転できるように頑張るよ」と気合のこもった打球は高々と舞い上がり、バックスクリーン右へ飛び込む豪快な一発となった。

 これで、ボーアはセ・リーグ全5球団から本塁打を記録。開幕わずか2試合で4番を外されるなど18打席ノーヒットと当初は不振が続いた。
1日の中日戦で左腕・岡田から待望の来日1号を放つと、打撃が上向く。この試合でも二回1死の第1打席で右前打を放ち、8試合連続安打とすると、六回には中前打をマーク。
打率は・309とついに3割台に乗せた。5本塁打、12打点も加え、チーム三冠王となった。

 連勝ストップ、最下位逆戻りの中で、主砲の好調だけは明るい材料だ。
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引用元:デイリースポーツ