2020年07月10日 09時29分 JST | 更新 2分前
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「盗めるアート展」に群集がなだれ込んだ当時の様子。(7月9日午前11時37分撮影)

東京都品川区内のギャラリーで7月10日午前0時から開催予定だった「盗めるアート展」は開場時間の30分ほど前に人がなだれ込み、一瞬で全作品が盗まれる事態になった。

この展覧会は、来場者1組につき1点限りで展示作品を盗んでいいという奇抜なルールがSNSを中心に大きな反響を呼んでいた。しかし、予定時間に合わせて午前0時に会場に来た人はもはや何も盗めない……という残念な結果に終わった。

主催者側は「アート泥棒される際は、近隣のご迷惑にならないよう静かに、マナーのある泥棒行為をお願いします」と事前に呼びかけていたが、ギャラリーのある住宅街の周辺道路は人が密集し、近隣住民からの苦情で警察官も出動したという。

■「盗めるアート展」とは?

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開場前に報道陣に公開された際の「盗めるアート展」の展示作品の一部(7月9日夕方撮影)

「盗めるアート展」には、伊藤ガビンさんや、アートユニット「エキソニモ」、写真家の五味彬さんなど計10組の作家の作品が展示。東京都品川区のsame gallery(セイム・ギャラリー)を監視カメラ付きで24時間開放。来場者1組につき1点限りで展示作品を盗んでよいというものだった。

現地にいたTwitterユーザーの小岡賢治さんは、ハフポスト日本版の取材に対して「午後11時半ごろに会場前に行ったところ、周囲の道路も含めて大混雑であり、警察官が誘導灯を持って交通整理をしている状況でした。11時40分すぎには、作品は全て無くなり、会場内から人は追い出されていました。気に入った作品があったら盗むことも検討はしましたが、現地の混雑を見てこれは無理だなと思いました」と話している。

「盗めるアート展」を主催したクリエイティブディレクターの長谷川踏太さんは、次のようにコメントしている。

「人が増えすぎて、道に収まりきらなくなったので、すこし早めに開けようとしていたところに、人が雪崩れ混んできてしまい、一瞬ですべての作品がなくなった感じです。近隣からの苦情で、警察がきてしまい、あした事情を説明に行く予定です」 



動画
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