J1、C大阪の新本拠地となる「桜スタジアム(仮称)」。
旧キンチョウスタジアムを改修し、来年6月の開場を目指す中、改修費に充てるための募金活動が思い通りに進んでいない。

 目標額は総事業費の66億円。完工まで残り9カ月という現段階で、募金額は約34億円と半分程度にとどまる。
コロナ禍の影響で寄付活動も滞り、クラブ関係者は「前年の月平均と比べて4、5月は4割程度の金額。非常に厳しい」と漏らす。

 そんな事態を打開しようと、このほどC大阪の森島寛晃社長が建設募金団体の代表理事に就任した。
高い知名度を誇るサッカー元日本代表は17日、建設中の新スタジアムの芝生の上で会見。
「ラストスパートの時期。みなさんの協力があって、より良いものになる」と募金を呼び掛けた。1回の申し込みで5万円以上寄付をすると、名前がプレートに刻まれ、スタジアム内に掲出される。

 会見に合わせてメディア向けの内覧会も行われた。昨年から始めた工事自体は順調に進んでおり、約60%が完成。
2万5000人収容の球技専用スタジアムはピッチと最前列の観客席との距離が最短約5.8メートルと、Jでも屈指の臨場感が特徴だ。

 来年4月からC大阪が30年の期間で指定管理者として運営。

 「大阪のシンボルになれるように、みんなでつくり上げたい。どこでも行きます」。

 「モリシ」と親しまれた社長自ら、寄付金集めを積極的に行うつもりだ。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/64684635c2a8887cc3314b9b382c041e32a937d2
時事通信社